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ユニバースという消費者金融は廃業したってホント!?

世の中には、実におびただしい数の消費者金融があります。わざわざ探さなくても自然に広告が目や耳に飛び込んでくる大手消費者金融と違って、小さな会社だと自分から検索しないとなかなか探し当てることができないものです。

そして、そのような小さな消費者金融は、生き残りが厳しいのもまた事実です。ひっそりと営業を続けていたと思ったら、いつの間にかなくなっていることもあります。「ユニバース」という消費者金融も、どうやらそのうちのひとつのようです。

今回はユニバースという消費者金融がどんな会社だったのか振り返るとともに、廃業してしまった消費者金融と取引があった場合はどうすればいいのか考えてみましょう。

ユニバースってどんな消費者金融だったの?本当に廃業したの?

まずは、ユニバースという消費者金融について簡単に振り返ってみたいと思います。

ユニバースの概要

有限会社ユニバースは、愛媛県松山市にあった小さな消費者金融です。住所を見てみると、愛媛県庁や松山城、松山駅からもほど近く、都心のビルに事務所を構えており、いわゆる「街金」と言えますね。

しかし、今でも検索すると屋号や住所、電話番号などの情報が出てくることは出てきますが、その数は極端に少ないようです。

電話番号もフリーダイヤルの番号が出てくることもありますが、携帯電話の番号が中心なので、支店を持つこともなく、限りなく個人に近いレベルで地域に密着して営業していたようです。

ユニバースは悪質業者だった!?

ユニバースに関する情報は少ないとお伝えしましたが、その数少ない情報の中のひとつに、ユニバースは悪質業者だという内容のものがあります。

それによると、ユニバースに借入を申し込むと保証料を請求され、保証料を支払ったにもかかわらず融資されないという「保証料詐欺」を行っていたとされています。

ユニバースは日本貸金業協会の会員であり、愛媛県知事に貸金業登録もされていましたから、普通に考えればヤミ金ではありませんが、小さな街金ではこのような詐欺が横行しているのは事実です。登録業者でも悪質なことをして行政処分を受けているところはたくさんあります。

悪質な消費者金融は、多重債務に困っているような人の情報をつかんで、電話やファックスなどで勧誘してきます。困っているとワラにもすがる思いで申し込んでしまいたくなりますが、勧誘してくるところは悪質業者である確率が高いので、慎重に判断しましょう。

ユニバースはもうない!?

しかしユニバースに関しては、もう悪質な勧誘をされるおそれもないと思われます。なぜなら、すでに廃業していると考えられるからです。

日本貸金業協会のサイトでは、登録業者の検索や悪質業者の検索をすることができます。しかし、ここでユニバースの名前や住所を入れても引っかかりません。悪質業者の検索の方は、金融庁に登録している業者しか出てこないので、ユニバースが該当しないのもおかしくはないかもしれません。

しかし、ユニバースは日本貸金業協会の会員だったため、会員名簿を見れば出てくるはずですが、愛媛県知事登録している会員のところを見てもユニバースの名前はありません。したがって、ユニバースはもう廃業していると考えてよいでしょう。

背景にはどんな事情があるの?街金が廃業に追い込まれるワケとは

実は、このユニバースのような小さな街金は、廃業に追い込まれるところも少なくありません。小さな消費者金融どころか、大手だった武富士さえ倒産するなど消費者金融は厳しい状況にさらされています。これは一体なぜなのでしょうか。

貸金業法の改正

消費者金融は、「貸金業法」という法律に基づいて営業をしなければなりません。この貸金業法は2010年に改正法が施行されました。その改正の柱となったのが、

  • 総量規制
  • グレーゾーン金利の撤廃
  • 消費者金融への規制の強化

の3つです。

総量規制とは、「総借入額は収入の1/3まで」という決まりで、この上限を超える融資ができなくなったため、業者にとっては貸せる人や金額が減ったため、収益がさがることにつながります。

また、消費者金融への規制が強化されたことにより、貸金業者取扱主任者という国家資格を持つ人を営業所に置く義務ができました。このため、不正な業者は淘汰される流れとなりました。

上限金利の引き下げ

中でも、グレーゾーン金利の撤廃は、消費者には大変ありがたい規則ですが、貸金業界にとっては大きな打撃となりました。

消費者金融が何で利益を出しているかといえば、もちろん金利です。かつて、多くの消費者金融は今よりも高い金利で融資を行っていました。

利息制限法による上限金利は、融資額に応じて15.0~20.0%です。本来はこの上限を守らなければならなかったのですが、罰則がないのをいいことに、29.2%という出資法の金利の上限を適用する業者が多かったのです。

利息制限法と出資法という2つの法律の上限金利の間、つまり15.0%~29.2%の間をグレーゾーン金利といい、貸金業法が改正されるまで多くの消費者金融は、この不当に高い金利を受け取って営業していたのです。

改正後は利息制限法を超える金利を取ると罰則が適用されるようになったため、ヤミ金以外の消費者金融は最大20.0%の金利で営業するようになりました。そして、この金利では経営が成り立たなくなった消費者金融は、廃業へと追い込まれることになったのです。

過払い金請求

グレーソーン金利でお金を借りていた消費者は、本来払わなくてもよい金利を支払っていたということです。この払い過ぎた金利を「過払い金」といい、消費者金融は過払い金請求に応じて返還しなければならなくなりました。

金利を引き下げたことによって、ただでさえ利益が減っていたところに、さらに過払い金の返還という負担までのしかかり、経営が経ちいかなくなる消費者金融が多かったのです。

ユニバースが廃業した時期が定かではないので、はっきりとは言えませんが、このような背景のもとに廃業となった可能性が高いのではないでしょうか。

廃業した消費者金融から借りていた場合は、どうすればいいの?

では、ユニバースのように廃業してしまった業者から借入がある場合は、どうすればよいのでしょうか。返済の義務があるのでしょうか?また、過払い金請求はできるのでしょうか?

基本的には返済しなければならない

消費者金融が廃業となっても、基本的には必ずどこかがその債権を引き継ぎます。なので、この引き継いだ先に、引き続き返済をしていかなければなりません。原則として、債権を引き継いだ業者から請求が来るはずですので、それに応じて返済するか、不安ならば弁護士などに相談しましょう。

なので、ユニバースからお金を借りていた人は、すでに引き継ぎ先から請求が来ていた可能性もあります。しかし、何らかの事情で請求も無く、返済しないままになっていることもあり得ます。

その場合、滞納扱いとなってしまって、信用情報に傷がついている危険性もないとは言い切れません。身に覚えがないのに新たな申し込みをしても否決になってしまうというような人は、また、そうでなくても不安な人は、ご自身の信用情報を確認してみましょう。

ヤミ金ならば返済の義務なし!

お伝えしたように、基本的には廃業した消費者金融からの借入も返済の義務があります。しかし、もしもユニバースが不当な高金利で貸し付けしていたり、違法な勧誘や悪質な取り立てをしていたヤミ金であるならば、返済の義務はありません。

金利はもちろん、元本も返さなくてよいのです。万が一、業者の方から連絡があっても、一切反応しないようにしましょう。

しかし、ユニバースは日本貸金業協会や県知事に登録があるので、正式な消費者金融のはずです。ですが、実態が分からないので、ヤミ金かどうかは微妙な所です。他にも似たような状況の消費者金融が存在することはじゅうぶん考えられますので、心配な方は弁護士や相談窓口に相談しましょう。

過払い金請求は可能?

廃業した消費者金融への過払い金請求は、かなり厳しいのが現状です。過払い金請求は最後の取り引きから10年で時効が成立するので、ユニバースの廃業が10年以上前なら、残念ながら過払い金請求は無理と言えるでしょう。

ユニバース以外の似たような状況の消費者金融でも、債権を引き継いだ業者と連絡がついて取引履歴の入手や交渉ができるのであれば、過払い金が還ってくる可能性はあります。しかし、廃業となっている業者の場合は、減額されたりすることもあります。

いずれにしても、弁護士や相談窓口が多数ありますので、心配ごとがある方はぜひ相談してみてください。

やはりユニバースは廃業していた!返済などが気になる方は相談を

愛媛県の小さな街金だったユニバースは、やはり廃業していると考えて良いようです。こうした小さな街金の廃業は、貸金業法の改正以降、かなり多くなっています。

一般的な消費者にとっては上限金利が下がってありがたいのですが、消費者金融業界にとってはなかなか厳しい状況となっています。そのため、今後も廃業に至る消費者金融があるかもしれません。

借入していた業者がなくなってしまうのは、利用者にとってもちょっと面倒ではありますから、できればしっかりしたところから借入したいですね。そのためにも、業者選びは慎重に行いましょう!

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