様々なカードローンの魅力的なサービスの中で、一番目をひくのは、やはり「無利息期間サービス」ではないでしょうか?
一定期間利息を支払わなくていいなんてまるで夢のよう…と感じる方もいるでしょう。
しかし、それは永遠ではありません。当たり前ですが、期間が終了すれば利息を支払う必要があります。
無利息期間は非常に魅力的ではありますが、その次のことの方が大事。返済しなければならない期間のことを考えると本当に無利息期間はお得なのでしょうか?実際にシミュレーションをしてみたいと思います。
まずは、無利息期間があるカードローンをご紹介していきたいと思います。
現在無利息期間サービスがあるカードローンは全部で以下の4社になります。
この中で、「レイク」のみが銀行系カードローンで、他3社はすべて消費者金融のカードローンとなっています。
無利息期間があるカードローンの代表といっても過言ではないのが「レイク(新生銀行カードローン)」です。
特に他の会社にはない、2種類の無利息期間から選ぶことが出来るのが特徴ですね。
項目 | 内容 |
---|---|
無利息期間の種類 | ・30日間無利息 ・5万円まで180日間無利息 |
無利息期間の開始日 | 契約日の翌日 |
金利 | 4.5%~18.0% (180日間無利息の場合は12.0%~18.0%) |
利用限度額 | 500万円 (180日間無利息の場合は200万円) |
再度の利用 | 不可(新規契約時1回のみ) |
金利は消費者金融と同じくらいなので、決して低いとはいえないのですが、無利息期間でその分をカバーしている感じ…とでも言えばいいでしょうか。
利用限度額が200万円までと限定されているものの、180日間無利息というのは業界でも最長かと思います。半年も無利息期間が続くなんて驚きですよね。
ただし、契約日の翌日から無利息期間が始まりますのですぐに借りたい方じゃないと損をしてしまうこともあります。この点は注意しておきたいところですね!
ここからは消費者金融のカードローンになります。まずは「アコム」からご紹介しましょう。
以前はアコムは無利息期間はキャンペーンで一時期だけ適用されていたのですが、いつのまにか恒常的に無利息期間サービスを行うようになりました。
利用する側にとっては、選択肢が増えるのでありがたいですよね(笑)。
項目 | 内容 |
---|---|
無利息期間の種類 | 30日間無利息 |
無利息期間の開始日 | 契約日の翌日 |
金利 | 3.0%~18.0% |
利用限度額 | 500万円 |
再度の利用 | 不可(新規契約時1回のみ) |
アコムは30日間無利息が、契約日の翌日から適用されます。レイクと同様、すぐに利用する方にオススメです。
金利はこれから紹介します「プロミス」や「ノーローン」と大きく変わることはありません。基準になりやすい消費者金融といってもいいかもしれませんね。
さて、こちらもCMでおなじみの「プロミス」です。
あまりプロミス=無利息期間というイメージはないのですが、実はかなり無利息期間サービスが充実している消費者金融なんです。
項目 | 内容 |
---|---|
無利息期間の種類 | 30日間無利息 |
無利息期間の開始日 | 借入日の翌日 |
金利 | 4.5%~17.8% |
利用限度額 | 500万円 |
再度の利用 | 可能 (ポイントサービスの利用により7日・15日・30日が可能) |
初回利用時に30日間無利息がある(メールアドレスの登録及びWEB明細を利用する必要あり)のですが、それだけではなく再度利用することも可能です。
プロミスには「ポイントサービス」があり、プロミスを利用することで貯めることが出来るポイントを使用すれば、再度無利息期間を利用することが可能になります。
頻繁に利用できるわけではありませんが、まとまった金額を一時的に借りたいなど、ここぞ!といった時に再度の利用が出来るのはちょっとした魅力ではないでしょうか。
あまりこのポイントサービスは知られていないイメージがあるのですが、プロミスの中ではかなり要チェック!な部分ですよ。
無利息期間サービスがある会社、最後にご紹介するのは「ノーローン」です。社名通り、無利息期間をウリにしている消費者金融であり、業界でもかなり初期から無利息期間サービスを行っていた、いわゆる元祖と言ってもいいような会社かと思います。
項目 | 内容 |
---|---|
無利息期間の種類 | 7日間無利息 |
無利息期間の開始日 | 借入日の翌日 |
金利 | 4.9%~18.0% |
利用限度額 | 300万円 |
再度の利用 | 可能 (完済後の翌月以降の新規借り入れ時に7日間) |
他の3社に比べると利用限度額は200万円少ない300万円ですし、無利息期間も7日間とちょっと短いのがポイントでしょうか。
しかしながら何度でも無利息期間を利用でき、しかも条件が「完済するだけ」とカンタンなので何度も無利息期間を利用したいならノーローンがイチオシです。
ただ、まとまった金額を借りるにはあまり向かないかもしれません。少額の借り入れを繰り返して借りるタイプの方ならうまく7日間という短い無利息期間も活用出来るのではないでしょうか。
簡単にしかご紹介していませんが、やっぱり「無利息期間」というのはサービスとして大きな魅力のひとつですよね。
実際、上記いずれかのカードローンを利用するという理由に「無利息期間があるから」という方も多いのではないでしょうか?
しかし!敢えてここにメスを入れて、次から実際に無利息期間はお得なのか?という点を追求していきます。
非常に魅力的なサービスである「無利息期間」ですが、それは永遠に続くわけではありません。
先ほどのトピックで4社の無利息期間をご紹介しましたが、最短で7日間、最長で180日間、平均でいうと30日間の無利息期間が終了した後は、契約時の金利が適用されるわけですよね。
果たして、無利息期間が終わった後だと他のカードローンと比べてどうなのか?実際に計算してみることにしましょう。
無利息期間サービスがある銀行系カードローン「レイク」を代表として選出し、他の銀行カードローンと比較して、返済総額はどうなるのか?を検証していきたいと思います。
今回「レイク」と比較するのは三菱東京UFJ銀行のカードローン「バンクイック」です。バンクイックの金利は銀行系カードローンの大手の中では非常に平均的なので、こういった比較にはうってつけの会社だと個人的に思っています(笑)。
レイクには無利息期間サービスが2種類ありますので、それぞれで比較していきましょう。
まず最初の条件として「50万円」を借りた場合を比較してみることにします。
適用される金利はそれぞれ以下の通り。
レイク | バンクイック |
---|---|
15.0%~18.0% | 12.6%~14.6% |
公平に、どちらも最高金利を適用します。返済金額はバンクイックの最小返済金額である「10,000円」でシミュレーションします。
よって、シミュレーションの条件はまとめますと
となります。早速比較してみましょう!
社名 | 返済回数 | 返済総額 | 利息額 |
---|---|---|---|
レイク(30日間無利息) | 89回 | 888,798円 | 388,798円 |
レイク(180日間無利息) | 89回 | 900,295円 | 400,295円 |
バンクイック | 77回 | 768,098円 | 268,098円 |
いかがでしょう。バンクイックは無利息期間はないものの、元の金利がレイクに比べて低い設定のため、無利息期間後の返済額に大きな差が出ているように感じられます。
30日間無利息を利用しても支払う利息額の差は12万円以上。これは結構大きい…と言わざるを得ないですね。
さらに少額となる、「10万円」を借りた場合も比較してみようと思います。最小返済金額はバンクイックでは2,000円なのですが、レイクで3,000円が最小返済金額なため、今回の最小返済金額は「3,000円」とします。よって、条件は
となります。
社名 | 返済回数 | 返済総額 | 利息額 |
---|---|---|---|
レイク(30日間無利息) | 46回 | 135,909円 | 35,909円 |
レイク(180日間無利息) | 44回 | 130,568円 | 30,568円 |
バンクイック | 43回 | 128,448円 | 28,448円 |
「30日間180日無利息」がかなりいいところまで行っているものの、残念ながらバンクイックには届かず。やはり基礎の金利が違うと厳しいのでしょうか?
10万円借りて3,000円の返済はちょっと少ない!…かもしれません。50万円借りた場合ももうちょっとたくさん返済できるよ!という場合もありますよね。
追加返済のことまで考えるとややこしいですが、もう少し返済額を上げた場合をシミュレーションしてみましょうか。
こちらを見てみましょう。
社名 | 返済回数 | 返済総額 | 利息額 |
---|---|---|---|
レイク(30日間無利息) | 11回 | 107,306円 | 7,306円 |
レイク(180日間無利息) | 11回 | 104,061円 | 4,061円 |
バンクイック | 11回 | 107,173円 | 7,173円 |
ついに!無利息期間(180日間)のほうが金利が低くなりましたね。5万円まで180日間ですから、半年間は5万円の利息金額だけでいいのが効いています。しかし30日間無利息では、1ヶ月分が無利息になるだけのため、借り入れ金額が少ないと恩恵も少ないことがわかります。
続いて
も見てみます。
社名 | 返済回数 | 返済総額 | 利息額 |
---|---|---|---|
レイク(30日間無利息) | 31回 | 617,310円 | 117,310円 |
レイク(180日間無利息) | 32回 | 622,184円 | 122,184円 |
バンクイック | 30回 | 598,011円 | 98,011円 |
やはり基礎の金利が低いと強い!…ですね。ちなみに毎月30,000円返済した場合もバンクイックの方が返済する利息総額は少なくすみました。
無利息期間でお得に借りるには、ある程度まとまって返済することが出来ないと基礎の金利が低い方がお得…ということがわかりましたね。
少額の借り入れは残念ながら金利が低い方に分がある感じでしたね。
しかし!大きい金額ならどうでしょうか?180日間無利息が利用できるギリギリの「200万円」や、それ以上の金額で借りた場合の返済総額を比較してみましょう。
引き続き比較は「レイク」と「バンクイック」で行っていきたいと思います。
最初は180日間無利息が利用できる上限額となる「200万円」で比較します。
200万円時に適用される金利は
レイク | バンクイック |
---|---|
12.0%~15.0% | 9.6%~12.6% |
となります。こちらも先ほどと同様に最高金利での比較をします。返済金額は「42,000円」とします。
よって条件は
となります。
社名 | 返済回数 | 返済総額 | 利息額 |
---|---|---|---|
レイク(30日間無利息) | 71回 | 2,972,915円 | 972,915円 |
レイク(180日間無利息) | 72回 | 3,023,096円 | 1,023,096円 |
バンクイック | 66回 | 2,770,128円 | 770,128円 |
やはり金利が低いのは強い…ですね。バンクイックよりも返済総額が低くなるのは、「30日間無利息で毎月の返済額が49,000円以上」の場合でした。毎月50,000円の返済にすれば確実にレイクの方がお得になります。
なかなか難しい無利息期間。かなり思い切って、「500万円」でシミュレーションしてみることにしましょう。
適用される金利は以下のようになります。
レイク | バンクイック |
---|---|
4.5% | 4.6%~6.1% |
なんと!レイクは400万円を超えると金利が一律で「4.5%」になるんです。対してバンクイックは4.6%~と基本の金利でもレイクに及びません。せっかくなので、バンクイックも最低金利の「4.6%」を適用しましょう。あわせて、返済金額は毎月10万円とします。
の結果はどうなるのでしょうか…!?
社名 | 返済回数 | 返済総額 | 利息額 |
---|---|---|---|
レイク(30日間無利息) | 56回 | 5,516,192円 | 516,192円 |
バンクイック | 56回 | 5,561,450円 | 561,450円 |
毎月の返済金額が少なくなればなるほど、この差は広がっていくでしょう。
ここまでの比較を見てみますと、少額で借り入れて一括に近い返済、つまり返済回数を少なくしたり、大きな金額を借り入れるなら無利息期間がある方がお得!という印象です。
しかし、無利息だから絶対にお得!ということは決して言えないとも思います。
少額の借り入れについては3パターンで見てみましたが、いずれも基本の金利が低い「バンクイック」の方が無利息期間2種類よりもずっとお得に利用ができていることがわかったかと思います。
返済する期間が長くなればなるほど、利息がつく期間が長くなります。よって、基本の金利の差が大きく響いてくる…というわけですね。
これまでの比較は「契約時に無利息」となるものでした。再度無利息期間が利用できる「ノーローン」や「プロミス」を利用した場合、その金額に大きく差が出るのでしょうか?という点を考えてみたいと思います。
先ほど無利息期間があるカードローンとして4社を紹介しましたが、その中で再度無利息期間を利用できるタイミングについても触れています。
「ノーローン」は完済時の翌月以降ですし、「プロミス」はポイントサービスを使用した際(使用後、利息以上の金額を返済した、または完済後の新規借入時)です。プロミスならまだしも、ノーローンの場合はまとまった金額を借りると無利息期間がたった7日間しかないだけになります。
プロミスのポイントサービスは、入会時など最初はポイントが多く貰えますので15日間の無利息期間を追加することは可能ですが、30日分のポイントを貯めようとすると1年以上の利用が必要になるでしょう。
再度利用できることは非常にありがたいですが、基本初回の借り入れではなく次回以降の借り入れがお得・便利になると考えておくほうがよさそうです。
これらの結論をまとめますと、「返済が長期化する、一度契約したら何年も利用していきたい」というなら基本の金利が低いカードローンのほうがおすすめです。
無利息期間が利用できるのは基本初回のみですし、1ヶ月分の金利がなくなるだけですので、利息を支払う期間のほうがずっと長いからです。
逆に、借りる期間は短いけどここぞというときにお金を借りたい場合は無利息期間が利用できるカードローンのほうがお得になるでしょう。
特にお給料前に支払いをしなければならない、お給料が入れば問題ないけど…という時、無利息期間があるカードローンを利用すれば金利0円でお金を借り、かつ完済までいけるでしょう。
ただこれは金額にもよりますね。給料日前に3万円~5万円を借りて、お給料が入ったら返済するのをちょこちょこ繰り返したいケースであれば、30日間無利息よりもノーローンのような1週間無利息のほうが合っています。
という点がポイントになるでしょう。無利息期間もうまく活用すればかなりお得に利用できます。ケースに合わせた使い方が重要というわけですね。
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