消費者金融は、昔に比べて大きく変わりました。はっきり言うなら以前の消費者金融は悪いイメージが先行していましたが、現代はそうでもありません。むしろ、丁寧すぎる応対に驚くでしょう。
そのほかにも変わった点は多いですが、その変化の理由は『提携』です。大手消費者金融はほとんどが銀行傘下になっており、消費者金融でありながらも銀行的な部分を多く取り入れているでしょう。
銀行と組んだ消費者金融とは、どんなところでしょうか?今回は代表的な企業について、基本も含めた詳しい情報をお伝えします。
銀行と提携している大手消費者金融といえば、以下の3社です。
その他の小さな消費者金融は今も独立したまま活動しているように、大手ほど銀行も見逃せない影響があるため、自社の傘下に収めることで業務の拡大を狙ったのです。
消費者金融自体が昔に比べて衰退傾向にあったものの、銀行と組みつつも名前を残しながら活動しているのは、やはりネームバリューもあるからですね。
では、これらの業者はどんな商品を用意していて、どんな銀行と組んでいるのか?これらについて説明していくので、どこを使うか悩んだときの参考にしてください。
まずはアコムについてですが、こちらの提携先銀行は『三菱東京UFJ銀行』であり、扱う商品は以下の通りです。
商品名 | 限度額 | 金利 | 特徴 |
---|---|---|---|
キャッシング専用アコムカード | 最大500万円 | 3.0%~18.0% | 融資専用のカード |
ACマスターカード(カードローン付き) | 最大300万円 | 10.0%~14.6% | クレジット機能付きカードローン |
ACマスターカード | 最大300万円 | 10.0%~14.6% | 買い物専用のカード |
ビジネスサポートカードローン | 最大300万円 | 12.0%~18.0% | 事業用途にも使えるカードローン |
借換え専用ローン | 最大300万円 | 7.7%~18.0% | 借換え専用のプラン |
通常の消費者金融といえば融資機能のみのカードローンがメインですが、アコムでは買い物もできるクレジットカード一体型も扱っており、独自性が強いですね。
カードローンだけでなくクレジットカードにも力を入れているアコムですが、三菱東京UFJ銀行と組んだ恩恵はどうなっているでしょうか?
提携した銀行のATMが使えるのは珍しくないですが、『三菱東京UFJ銀行にもアコムの自動契約機がある』のはかなり大きな違いです。
銀行に行くついでにアコムの契約ができるのも利点ですが、たとえば『三菱東京UFJ銀行のカードローン審査に落ちても、アコムの自動契約機ですぐに次のカードに申し込める』と考えれば、その影響力は無視できません。
基本的に『消費者金融は銀行の審査よりも簡単』なので、銀行内に無人契約機があると「銀行から借りられなくても別のチャンスが身近」であり、アコムとの提携は理に適っているのです。
続いて紹介するのはプロミスで、こちらは『三井住友銀行』と組んでいます。
商品名 | 限度額 | 金利 | 特徴 |
---|---|---|---|
フリーキャッシング | 最大500万円 | 4.5%~17.8% | 通常のカードローン |
貸金業法に基づくおまとめローン | 最大300万円 | 6.3%~17.8% | おまとめ専用プラン |
自営者カードローン | 最大300万円 | 6.3%~17.8% | 自営業向けのカードローン |
目的ローン | 最大300万円 | 6.3%~16.5% | 用途によって条件の変わるプラン |
先ほどのアコムと違い、プロミスが用意するプランはシンプルなものが多いのですが、提携したがゆえの特徴を見ていきましょう。
プロミスと三井住友銀行が組んだ結果、双方の利用がとてもシームレスになっています。
ATMの利用に加え、三井住友銀行のカードローンに落ちてもプロミスの審査に通りそうな場合、その場でプロミスへの申し込み手続きもできるようになりました。
このシームレスな連携は『三井住友銀行のカードローン審査もプロミスが担当している』から実現できており、ただ単にプロミスが吸収されたわけではないのが分かりますね。
もちろんプロミスのカードローンは三井住友銀行のATMなら手数料0で使えるので、基本的な連携も文句ありませんね。
最後にモビットについてですが、こちらは『三井住友銀行』と組んでいるものの、その生い立ちや商品はやや特殊かもしれません。
商品名 | 限度額 | 金利 | 特徴 |
---|---|---|---|
モビットカードローン | 最大800万円 | 3.0%~18.0% | カードレスに変更可能 |
モビットにはカードローンが一つしかありませんが、Web完結申し込みを行うことで『カードレス化』が可能であり、まさにIT特化の消費者金融といえます。
こうした特殊性がある上に、提携状況についても若干複雑なので、次項にて詳しく見ておきましょう。
モビットの提携状況については、過去と今で多少異なっています。
「利用者にとってはどちらでも良いのでは?」と思われますが、どの銀行と関係が深いかで使えるATMなども異なり、今は三井住友銀行のATMが手数料無料で使えます。
中には今でも「モビットは三菱東京UFJ銀行と組んでいる」と思っている人もいるので、モビットの正しい現状を理解し、どこで利用できるのかを覚えておきましょう。
以上が大手消費者金融の提携状況でしたが、大きな消費者金融といえばあと一社ありますよね?
日本の老舗的消費者金融といえばアイフルですが、こちらは大手ながらも銀行と提携しておらず、その商品ラインナップからも分かるように、独自の進化を遂げています。
商品名 | 限度額 | 金利 | 特徴 |
---|---|---|---|
キャッシングローン | 最大500万円 | 4.5%〜18.0% | 用途自由なカードローン |
かりかえMAX | 最大500万円 | 12.0%〜17.5% | 借り換え専用 |
おまとめMAX | 最大500万円 | 12.0%〜15.0% | おまとめ専用 |
事業サポートプラン(無担保) | 最大300万円(個人事業主は250万円) | 12.775%〜18.000% | 無担保で利用出来る事業向け融資 |
事業サポートプラン(不動産担保) | 最大1億円 | 6.8%〜12.0% | 不動産を担保に大金を用意できる事業向け融資 |
SuLaLi | 最大10万円 | 18.0% | 書類レスで利用できるお手軽カードローン |
ファーストプレミアム・カードローン | 最大500万円 | 4.5%〜9.5% | 一定以上の年収がある人向けの高性能カードローン |
目的別ローン | 最大100万円 | 9.8%〜17.0% | 目的によって内容が変わる使い切りローン |
銀行と組んでいないにも関わらず商品のバリエーションは消費者金融随一であり、決して他社に劣っていません。
それに消費者金融が銀行と組んでいたとしても、アイフルのような消費者金融っぽさが消えるわけでもありません。
今回紹介した業者は、全て『消費者金融』です。銀行と組んで便利になりましたが、消費者金融としての性質が強いのを覚えておき、どんな場合に使うべきかを考えてみましょう。
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