カードローンを提供しているのは主に『消費者金融』と『銀行』で、どちらも基本的な操作は変わりません。ATMに挿入して画面案内にしたがうだけで、簡単に現金が借り入れられます。
ただ、カードローンにはさまざまな商品が登場しているように、比較してみると違いが目立つでしょう。それゆえに「どのカードローンが良いのか?」という疑問については、人によって答えが変わるものです。
そうした比較結果から、まずは『消費者金融と銀行ではカードローンがどう違うのか?』を見ていきましょう。
消費者金融と銀行の違いといえば金利などが思い浮かぶかもしれませんが、今回は以下の3つの点にて比較してみましょう。
なぜ金利や限度額といった点よりも優先するかといえば、『消費者金融か銀行かで優劣がはっきりしやすいから』です。
優劣がはっきりするということは、その要素にてカードローンを決める際、しっかり理解しておかないと不向きな一枚を選ぶことになりかねません。
そうした事故を防止し、より自分に合ったカードローンを探すため、今回はマイナーながらも差が付きやすい点をご紹介いたします。
まずは『総量規制』の有無についての違いを知りましょう。
銀行の場合は貸金業法ではなく『銀行法』にて営業しているため、総量規制は適用されません。したがって、年収によって限度額が制限されることもなく、好きな金額を希望できます。
ただし、以下の場合は一概にいえません。
こうした立場の人だと返済能力が不安なので、申し込みができなかったり限度額が制限されたりします。
総量規制はないものの、『どんな人なら申し込み可能か』は銀行側が決められるので、収入が不安なら先に尋ねてみましょう。
消費者金融は銀行と違って貸金業法が適用されるため、総量規制による制限が発生します。具体例としては、年収が300万円だと最大でも100万円しか借りられないといった具合ですね。
そうなると消費者金融のほうが不便そうに思えますが、銀行に比べると審査が緩い傾向があり、総量規制さえオーバーしなければ借りやすいという特徴に注目です。
また、申し込みから審査結果が出るまでが早いこともあり、「時間がないから確実に借りられるところへ申し込みたい!」という人の場合、より消費者金融が向いています。
よって、総量規制下で銀行か消費者金融かを選ぶ場合、以下のような分け方ができます。
年収にもよりますが、カードローンは50万円ほどの限度額で使い続ける人が多いため、フルタイムで働く人なら総量規制は気になりにくいかもしれません。
カードローンをすぐに作りたい人は、銀行と消費者金融の『無人契約機の設置状況』をチェックしておきましょう。
無人契約機といえば消費者金融の設備というイメージが強いですが、最近は銀行も設置しているため、どちらでもその日にカードが作れます。
ただ、銀行は消費者金融に比べて設置数が少なく、営業時間も短めなので、その日にカードを作るのが難しくなっています。審査も厳しいのは先ほどの説明通りで、「無人契約機を探してみたけど、無駄足だった…」なんてことになりやすいです。
銀行の無人契約機を使う場合、『先にネットで申し込んで結果を教えてもらい、カードの受け取りだけを行う』ようにしておけば、早くて無駄も少なく審査に通るでしょう。
無人契約機はあるもののまだまだ発展途上な銀行に対し、消費者金融はかなり充実しています。
もともと無人契約機を開始したのは消費者金融でしたが、そのノウハウもあってかほとんどの面で銀行より優れており、その日にカードを発行するなら断然こちらでしょう。
昔から設置していただけあって、特に台数についてはかなりの差があります。どんな地方でも人が多いところにいけば確実に見つかるので、都市部以外でも簡単に即日発行ができますね。
補足として、元消費者金融のレイクは今でこそ新生銀行のカードローンになりましたが、消費者金融時代の無人契約機がそのまま使えます。こうした経緯から、レイクは銀行と消費者金融の良さを持ち合わせていると評価できるでしょう。
カードローンといえば『融資のみを行うカード』として有名ですが、銀行の場合は自行のサービスとの連携に優れ、簡単に汎用性を高められます。
特に有名なのは『キャッシュカードとカードローンを組み合わせたカード』で、一枚あれば口座の管理から融資まで可能であり、財布の中身を減らせますね。
また、みずほ銀行や三菱東京UFJ銀行は自社の口座と連携することで、『残高不足の際に自動で融資する機能』も付けられます。メイン口座がある銀行でカードローンを作れば、こうした恩恵も期待できるでしょう。
なお、銀行のカードローン連携は任意のものが多いので、不要なら断っても構いません。
消費者金融などがカテゴライズされる『貸金業者』というのは、原則として融資に特化した会社を指します。その特徴ゆえか、『消費者金融のカードローンは連携機能が少なく融資単体での提供が多い』のです。
ただ、消費者金融には以下のような特徴もあってか、連携が皆無というわけでもありません。
こうしたこともあり、『クレジットカード一体型カードローン』や『銀行カードローンの審査に落ちた際、シームレスに提携先の消費者金融へ案内する』など、銀行に比べると一風変わった連携が目立ちます。
数は少ないものの、銀行に比べてさらに個性的なプランが多いため、独自性は十分強いでしょう。
以上が『銀行と消費者金融で大きく異なる借入の特徴』でしたが、自分にはどちらが良さそうか決まりましたか?
もしも決まらないという場合、最後にもう一度『銀行と消費者金融の基本的な条件の違い』を説明するので、それを踏まえた使い分けを覚えましょう。
会社 | 限度額の傾向 | 金利の傾向 |
---|---|---|
消費者金融 | 低め(総量規制あり) | 高め |
銀行 | 高め(総量規制なし) | 低め |
金利や限度額では平均的に銀行が優れるものの、審査が厳しく通りにくいので、『まずは銀行から申し込み、審査に落ちたら消費者金融を検討していく』のが良いでしょう。
消費者金融を優先する場合、今回お教えした『基本条件以外の優劣』がかなり大事なので、慎重に判断してください。
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