街金と闇金は同じじゃない！その違いと見極め方法とは

街金と聞くと、どうしても怖い消費者金融や借金取りのイメージがあるという人は少なくないかもしれません。街金＝闇金のようなものだと勘違いしてしまっているわけですね。

しかし、街金は闇金とは異なります。実は、一般的に言う消費者金融は街金のことでもあるのです。

街金と闇金はどう違うのか、それはどう見極めれば良いのか、そのポイントについてご紹介していきましょう。

街金は消費者金融！？その定義についてチェック

まず、街金とはどのようなものを指すのでしょうか。その定義を理解しておきましょう。

街金は、大きな括りで言うと消費者金融と同じ意味合いになります。全国展開をしているような大手消費者金融、複数の都道府県にまたがっているような規模の消費者金融ではなく、その地域で営業を行っている消費者金融を街金と呼んでいるのです。

消費者金融の中に、街金があるという事ですね。街金に対してブラックなイメージを持つ人もいるかもしれませんが、街金自体が悪ということではなく、あくまでも業種の1つであると考えると良いでしょう。

街金は、その定義から中小の消費者金融が主となりますので、どうしても知名度は低いところが多くなってしまいます。とは言っても、長年その地域で営業を続けている実績があれば、それだけ利用者を継続して得ることが出来ているわけですから、安心して利用できますね。

街金を利用するのには、次のようなメリットもあります。

• 審査に通りやすい
• 話し合い・相談による柔軟な対応が可能

街金のような中小消費者金融を利用する最大のメリットが、審査に通りやすいという点でしょう。大手消費者金融では、延滞経験がある、多重債務であるという状況で審査に通るのは厳しいものとなっています。

しかし、街金は多少問題があっても借入審査に通る可能性があるのです。お金に困ってどうしても借入がしたい！そう思う人には嬉しいですよね。

申し込み方法は来店のみ！？しかしそれがメリットにも成り得ます

街金は、ホームページが十分に整備されていいない事も多く、ネットでの申し込みには対応していないところが少なくありません。電話で申し込みが出来ても、契約手続きのためには来店しなければいけないこともあるのです。

来店するということは、店舗の営業時間に行かなければいけませんから仕事の合間に行く、もしくは休みをとって行くということになるかもしれません。

これだけ聞くと、デメリットのように感じるかもしれませんね。しかし、多少面倒でも店舗へ行って申し込み・手続きを行うということには、大きなメリットがあるのです。

• 直接担当者と話をすることが出来る
• 自分の今の状況を伝えることが出来る
• 返済することが出来るとアピールすることが出来る

ネットでの申し込みは楽で便利なものではありますが、担当者と直接話をすることが出来るわけではありません。データだけの数値で審査が行われてしまうということもあります。

しかし、直接話をすることが出来れば、現在複数の借入はあるけど収入がしっかりしているので問題ないということや、延滞経験はあるけどこの時は収入が不安定だった・出費が多かった等の理由があったなど説明することが出来ますよね。

ただ、いくらアピールしても貸し手が信用できないと判断してしまえばそれまでです。審査が甘いとは言っても、確実に借入できるわけではないということは認識しておきましょう。

違法性の有無が見極めのポイント！街金と闇金の違いとは

街金と闇金の最大の違いは、違法なのかどうかという点です。闇金は、行っている言動が違法であることも多いのですが、実は存在そのものが違法であることも多いのです。

一方、街金は正規の貸金業ですから、もちろん法律に反していることはありません。では、なぜ街金と闇金のイメージが混同してしまっているのでしょうか。

街金と闇金の類似点を挙げてみましょう。

• 小規模で貸金業務を行っている
• 審査が甘く利用しやすい
• 知名度が高いわけではない

街金は、中小規模の消費者金融ですよね。そして、闇金も小規模のところがほとんどです。また、大手・中規模の消費者金融よりも審査に通りやすいというのも類似しています。

知名度もそこまで高くないので、情報を得にくいということもありますよね。ですから、「小規模の消費者金融(街金)は闇金」といったイメージが着いてしまっているのでしょう。

街金では怖い取り立ては無い！？取り立ての禁止事項とは

また、消費者金融自体が怖いという印象を持たれていることもあります。ドラマなどの影響で、借金の取り立ては怖いものである、怖い人たちが来ると思っていませんか？そんなことはありません。

ドラマで見るような怖い取り立ては、法律で禁止されている違法行為です。ですから、きちんとした街金を利用したのであればあのような取り立てが行われることはありません。

取り立ての禁止事項を、いくつか挙げておきましょう。

• 大声をあげる、恫喝をする
• 午後9時から午前8時までの取り立て(電話・ＦＡＸ・訪問)
• 自宅・勤務先への居座り
• ビラや張り紙等、契約者以外に借金がある事実を知らせる行為

このような行為が、貸金業法内で禁止事項として定められているのです。怖いと思っていた取り立ては、基本的に行われないということが分かったのでは？

このことを知っておけば、街金を利用する事に対して、少しは不安感が払しょくされるでしょう。

闇金かどうかを判断するならココを見よう！簡単な方法をご紹介

では、街金と闇金の違いを見極める・判断する方法についてご紹介しましょう。最も分かりやすい方法は、貸金業登録の有無をチェックするというものです。

貸金業登録というのは、お金を貸す業務を営む貸金業を設立するために必要となる登録です。都道府県知事登録、もしくは財務局長登録のいずれかを行わなければいけません。

貸金業登録をせずに営業をすると、それ自体が違法行為ということで処罰の対象となります。10年以下の懲役、もしくは3,000万円以下の罰金ですね。そして、闇金は貸金業登録を行っていないことがほとんどなのです。

貸金業登録に必要な条件や提出しなければいけない書類はいくつかありますが、いくつか抜粋してみましょう。

• 純資産5,000万円以上
• 営業所の所在を確認できる書面の写し
• 営業所の写真
• 申請者の身分証明書・住民票

つまり、貸金業登録をしようと思ったら、申請者の個人情報と営業所の住所を明らかにする書類、そして十分な資産が必要となるわけです。

ですから、闇金は貸金業登録をしていないことがほとんどです。街金を利用する時は貸金業登録を確認することで、闇金の利用を避けることが出来るのです。

街金を安心して利用するなら自衛が重要！十分な知識を持とう

街金と闇金の違い・見極め方法をご紹介しましたが、結局利用する・しないを決めるのは自分です。だからこそ、街金を利用する前には十分な知識を持っておく必要があるわけですね。

貸金業登録の有無をチェックするだけでなく、ホームページや口コミなどの情報収集も行っておくと安心ですね。特に、街金は小規模なところが多いですから、情報を得るのは簡単ではありません。

だからと言って、何も知らずに利用をしてしまうと、思っていたのとが違うという事だって起こり得るのです。思ったよりも担当者が怖い・督促が厳しい、借りられる金額が少ない、こういうことだってあり得るのです。

また、お金に困っているときこそ判断力が鈍くなってしまっている可能性があります。貸してくれるという消費者金融に飛びついたら闇金だった、ということはあり得ない話ではありません。

ですから、本当に安心出来る消費者金融なのか、そして返済は確実に行えることが出来るのか、この2点は必ず確認しておくようにしておきたいですね。