低金利!と謳っているカードローンは多いですが、その実そんなに低金利じゃない…ということはままあります。
しかし、今回ご紹介する「オリックス銀行」は「業界最低水準」と言っているだけあって、確かに驚きの低金利なんです!
とはいえその低金利を享受するには厳しい条件を満たさなければならないなど、低金利で借りられる分大変なこともありますよね。
そこで、オリックス銀行のカードローンと他の銀行系カードローンで様々な点を比較し、本当に低金利で借りることが出来るのか検証してみました。
いきなりメインディッシュと言える金利から比較していきたいと思います。
本当にオリックス銀行のカードローンの金利は低いのでしょうか?疑いの目で見てしまってはいますが、まずはオリックス銀行の金利を見ていきたいと思います。
オリックス銀行のカードローンは、利用限度額が最高800万円と業界の中でもゆとりがある設定です。
利用限度額で区切ったコースが全部で10種類あり、「100万円未満コース」以外は2コースごとに適用される金利が変動していくようになっています。
具体的な内容はこちらの表にまとめました。
コース | 利用限度額 | 借入金利 |
---|---|---|
100万円未満コース | 100万円未満 | 12.0%~17.8% |
100万円コース | 100万円 | 9.0%~14.8% |
150万円コース | 100万円超150万円以下 | 9.0%~14.8% |
200万円コース | 150万円超200万円以下 | 6.0%~12.8% |
300万円コース | 200万円超300万円以下 | 6.0%~12.8% |
400万円コース | 300万円超400万円以下 | 4.5%~8.8% |
500万円コース | 400万円超500万円以下 | 4.5%~8.8% |
600万円コース | 500万円超600万円以下 | 3.5%~5.8% |
700万円コース | 600万円超700万円以下 | 3.5%~5.8% |
800万円コース | 700万円超800万円以下 | 3.0%~4.8% |
…どうでしょうか?確かに「800万円コース」の金利が「3.0%」という設定なのでかなり低いと言えそうです。
しかしながら、数多くの方が利用することになるであろう「100万円未満コース」の金利は「12.0%~17.8%」です。12.0%で借りることができればそれでも低い金利!と断言出来ますが、17.8%というのは銀行系カードローンというよりは消費者金融のカードローンに近い設定です。
こうなると気になるのが「他のカードローンではどうなんだろう?」というところですよね。
なかなか利用限度額が800万円というカードローンがないので、
の3箇所の金利を比較してみることにしました。
会社(商品)名 | 100万円未満 | 500万円 | 800万円 |
---|---|---|---|
オリックス銀行 | 12.0%~17.8% | 4.5%~8.8% | 3.0%~4.8% |
バンクイック (三菱東京UFJ銀行) |
12.6%~14.6% | 4.6%~6.1% | 非対応 |
楽天銀行 スーパーローン |
14.5% | 4.9%~7.8% | 非対応 |
三井住友銀行 カードローン |
12.0%~14.5% | 6.0%~7.0% | 4.0%~4.5% |
モビット (消費者金融) |
3.0%~18.0% | 3.0%~18.0% | 3.0%~15.0% |
モビットは段階的な金利の設定がないのでちょっと特殊ではありますが、こう比較して見てみますと確かにその段階での「最低金利」ではオリックス銀行が一番低い設定となっています。
オリックス銀行の「金利について」をまとめますと、
といったところでしょうか。
特に少額の借り入れの場合、17.8%になるかもしれないリスクを背負うのであれば、バンクイックや楽天銀行などの14.5%で堅実にいきたい…という方も少なからずいるのではないでしょうか。
オリックス銀行のカードローン、低金利であることは間違いないですが「誰もが享受できる低金利」かどうかと言われると、難しい…といった印象がありますね。
金利は確かに低いオリックス銀行のカードローン。とはいえ利用条件が厳しくてはそもそも食指が動きません。
金利に続いては、利用条件はどのようなものか、そして申し込みや契約に必要な書類は?といった、申し込みの基本のき、と言える部分について解説及び比較していきたいと思います。
オリックス銀行カードローンの条件はこちらになります。
年齢という面から見ても、その他の条件を見ても特別ゆるい・厳しいということはなくごくごく一般的な条件となっていますね。
銀行系カードローンにおいてはちょっと気になる、「専業主婦(主夫)」の方や「年金受給者」といった立場の方が申し込みが可能か?という点についてですが、こちらについて調べてみますと、
以上の方はオリックス銀行のカードローンを利用することは出来ない、とされています。本人に定期的な収入がないと利用できない、ということですね。
年金受給者の方は、年金以外に定期的な収入があれば利用することが可能です。
それでは、条件は他のカードローンと比べるとゆるいのでしょうか?それとも厳しいのでしょうか?
という4点について比較してみましょう。
会社(商品)名 | 年齢 | 専業主婦 | 年金受給 | 学生 |
---|---|---|---|---|
オリックス銀行 | 満20歳以上 65歳以下 |
不可 | 不可 | 不可 |
バンクイック (三菱東京UFJ銀行) |
満20歳以上 65歳未満 |
可能 (30万円まで) |
可能 | 可能 (10万円まで) |
楽天銀行 スーパーローン |
満20歳以上 62歳以下 |
可能 (50万円まで/ 60歳まで) |
可能 | 可能 (50万円まで) |
三井住友銀行 カードローン |
満20歳以上 満69歳以下 |
不可 | 不明 | 可能 |
モビット (消費者金融) |
満20歳以上 満69歳以下 |
不可 | 不明 | 可能(安定した収入のある方) |
年金受給のみの方に関しては不明なところもあります(年金収入を収入とするか、しないかでわかれるためです)が、専業主婦(主夫)の方については明確にNG、OKというところにわかれます。
銀行系カードローンの多くは専業主婦でも利用できるところが多いですが、年齢や利用限度額に制限がつきますね。
年齢などの話の他にもポイントとなるところがあります。それは「必要書類」。
すべてのカードローンにおいて、必ず必要となるのが
といった本人であることを確認できる書類です。運転免許証が写真もついているのでベストですね。
それに加えて一定の金額を超えて借り入れを希望する場合必要になるのが「収入証明書類」です。
といった、自分の年収がわかる書類を提出することになります。
オリックス銀行は「300万円」を超える場合にこの書類が必要になります。今回比較している会社でもそれぞれ決められた金額を超えた借り入れを希望する際に提出する必要があります。
100万円超え | 300万円超え |
---|---|
三菱東京UFJ銀行 (バンクイック) |
・オリックス銀行 ・三井住友銀行 ・楽天銀行 |
モビットのみ消費者金融なので基準が違いますが、多くの銀行系カードローンでは300万円を超える場合に収入証明書類が必要になります。この点はオリックス銀行も一般的な基準と言えそうです。
オリックス銀行カードローンはそもそも専業主婦の方や年金収入のみの方が利用できないため、そういった方々が利用したい!と思った場合はどうしても選択肢から外れることになるでしょう。
ただ、働いている方が利用するのなら利用条件など特別厳しいことはありませんし、300万円まで収入証明書類も必要ありませんから手軽に利用することが出来るでしょう。
今回のオリックス銀行のカードローンは「金利」に焦点を合わせていますが、カードローンはそれだけではなく利便性の高さも重要なポイントになります。
利便性というとちょっとむずかしい印象になりますが、要は「使いやすさ」。使いやすいカードローンじゃないと、せっかく契約しても使われないことになってしまうかもしれません。
について、比較も入れつつ見ていきたいと思います。
オリックス銀行カードローンでは
の2つの方法で借り入れが可能です。これは多くのカードローンと共通している点ですが、口座への振り込みは非常に便利なものになっています。
オリックス銀行には「登録口座」と「振り込み専用口座」の2種類の口座が指定できます。これらの違いは以下のとおり。
自分の都合に合わせて2つの口座、どちらでも好きな方に入金(融資)することが出来ます。
しかし、振り込みによる融資のほとんどは時間制限がありました。銀行の営業時間は15時まで…というのは、日本での常識のひとつとして知っていることだと思いますが、振り込みによる融資でもこの営業時間による制限を受けてしまいます。
でもオリックス銀行カードローンならなんと!条件は限定されますが24時間振り込みでも融資してもらうことが可能なんです。
その条件は「登録口座」または「振り込み専用口座」の銀行が「ジャパンネット銀行」であること。ジャパンネット銀行の口座あてであれば、以下の時間帯で融資を受けることが出来るんです。
曜日 | 受付時間 | 振込時間 |
---|---|---|
平日 | 0:10~23:50 | 即時 |
土日・祝日 | 0:10~23:50 | 即時 |
ジャパンネット銀行以外の銀行口座を指定した場合は、以下のようになります。
曜日 | 受付時間 | 振込時間 |
---|---|---|
平日 | 0:10~8:40 | 即日9:00~10:00 |
平日 | 8:40~15:00 | 即日 |
平日 | 15:00~23:50 | 翌営業日9:00~10:00 |
土日・祝日 | 0:10~23:50 | 翌営業日9:00~10:00 |
他の多くのカードローンと同じ感じになりますね。
どちらの場合も共通して、システムメンテナンスの時間帯(3:00~4:10)は利用することが出来ませんので、注意してくださいね。
手軽さでいえばATMで借りるのが楽!ですよね。オリックス銀行は利用できるATMも豊富なのが嬉しいところ。
銀行など | コンビニ・スーパー |
---|---|
・三菱東京UFJ銀行 ・三井住友銀行 ・西日本シティ銀行 ・ゆうちょ銀行 |
・セブン銀行ATM(セブン-イレブンなど) ・E-net(ファミリーマートなど) ・ローソンATM(ローソンなど) ・イオン銀行ATM(イオンなど) |
コンビニで利用できるのは大手カードローンではどこでもカバーしている部分ではありますが、提携金融機関が多いのも嬉しいですね。
オリックス銀行のカードローンは以下の3つの方法から返済方法を選ぶことが出来ます。
一番楽なのは引き落としですが、口座に履歴が残ってしまいますので内緒でお金を借りている方はATMへの入金がいいかもしれませんね。
そして、気になる返済額。オリックス銀行では借入金額の残高によって変動する形となっています。
借入残高 | 毎月の返済額 |
---|---|
30万円以下 | 7,000円 |
30万円超50万円以下 | 10,000円 |
50万円超100万円以下 | 20,000円 |
100万円超150万円以下 | 30,000円 |
150万円超200万円以下 | 35,000円 |
200万円超250万円以下 | 40,000円 |
250万円超300万円以下 | 45,000円 |
300万円超400万円以下 | 50,000円 |
400万円超500万円以下 | 60,000円 |
500万円超600万円以下 | 70,000円 |
700万円超 | 80,000円 |
毎月の返済額は7000円からとなります。これが安いのか?高いのか?ちょっとわかりませんよね。というわけで、他のカードローンの毎月の返済額と比較してみましょう。
会社(商品)名 | 30万円以下 | 50万円以下 | 100万円以下 |
---|---|---|---|
オリックス銀行 | 7,000円 | 10,000円 | 20,000円 |
バンクイック (三菱東京UFJ銀行) |
6,000円 (最小2,000円) |
10,000円 | 20,000円 |
楽天銀行 スーパーローン |
5,000円 (最小3,000円) |
10,000円 | 15,000円 |
三井住友銀行 カードローン |
10,000円 | 10,000円 | 15,000円 |
モビット (消費者金融) |
11,000円 (最小4,000円) |
13,000円 | 26,000円 |
最小と書かれているものはより少ない借入残高での返済額があることを示しています(例えばバンクイックであれば借入残高が10万円以下の場合20,000円)。
特別他のカードローンと比較して返済額が高い、ということはなさそうです。全体的な平均では楽天銀行が返済額が一番低いのですが、その分返済期間が伸びると考えると、いい落とし所と言えるのかもしれません。
ここまでオリックス銀行のカードローンを、他の会社のカードローンを比較しつつご紹介してきました。
まとまった金額を借りるつもりであれば、金利設定が低めなので非常に魅力的な商品と言えるでしょう。しかしその反面、最高金利は消費者金融の金利に近いものになっていますので、少額の借り入れを考えるのであればどちらかというと不向きと言えます。
ただ、振込融資でほぼ24時間いつでも自宅にいても借り入れが可能な点や、最大2箇所の口座に自分の好みで融資を振り分けることが出来るという利便性の高さはオリックス銀行の大きな魅力と言えるでしょう。
他にはなかなかない利便性を取るか、堅実な金利を取るか…。このあたりは好みで分かれることになりそうです。
誰にでも文句なくおすすめできる!という商品ではなくちょっと尖ったところがあるカードローンですが、そのクオリティの高さは大きな魅力。
ネックである金利も12.0%を引くことができれば他の大手銀行系カードローンと比較しても2%程度低くなりますので、決して「少額だと高い」というわけでもないのが難しいところではありますが、利便性を重視するのであればチャレンジするのも決して悪く無いと思います。
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