キャッシングでもカードローンでも、大きなものならカーローンや住宅ローンでも、必ず質問されるのが年収です。年収が明らかにならない人に、お金を貸してくれる金融機関はありません。
これは消費者金融でも銀行でも同じことで、融資の申し込みの際には、絶対に年収の証明を求められます。一説では、「年収が低いと融資を受けられない」という噂も。
この噂は本当なのでしょうか? また、どうしてそんなに年収が重視されるのでしょう。これから融資を受けたいと思っている人は、ご自分の年収について少し考えてみた方が良いかもしれません。
融資の申し込みをすると、必ず審査が行われます。様々な項目を精査して、この人にお金を貸して良いかどうかを判断するわけです。この審査では、主に以下のような項目をチェックされます。
種類 | 項目 |
---|---|
個人情報 | 氏名、年齢、年収、家族形態(扶養家族の有無) |
勤務情報 | 勤務先、勤続年数、就労形態、役職 |
住居形態 | 賃貸か持ち家か、戸建てか集合住宅かなど |
他社借入に関する情報 | (あれば)他社借入件数、借入金額 |
かなり突っ込んだ情報が精査されることが分かります。この中で、ほぼすべてに関わってくる項目が、「年収」ではないでしょうか。年収、収入によって家族を養ったり、家のメンテナンスや家賃をまかないます。
この年収に余裕がない人であれば、借金をしたとしても、返済に回すお金がそれほど工面できないという可能性を否定できません。余裕があるかどうかをチェックするため、勤務先や勤続年数を気にするのは当然と言えます。
審査で知りたいのは、ダイレクトに言ってしまえば「返済能力」です。貸したお金をスムーズに返せるかどうかを重要視するわけですね。ここで返済能力が低いと判断されると、希望通りに借りることが難しくなります。
年収が高く、審査項目から推測できる状況から、返済能力が高いと認められれば、審査に通過し、希望通りの金額を借りることができる可能性が高いと言えます。
中には、年収が低くても返済能力がある!と言いたい人もいるかもしれません。確かに、様々な収入の方法がありますので、一概に全ての収入を年収としない人も存在することは確かです。しかし、それには大きな落とし穴があります。
申し込みをする際、この二つを提出することが決まりとなっています。50万円以下の小口融資であれば身分証明書だけでOKですが、それ以上の金額であれば、収入証明書の提出は義務となっています。
蓄えや他の方法などから返済をしようとしている人は、この証明書を用意することができません。重要視される年収・収入は、証明書が用意できるものに限りますので、その点は注意して下さいね。
年収が全く一緒のはずなのに、かたや審査に通過し、かたや審査に落ちた……という話を聞いたことがあるかもしれません。これは少し驚いてしまうことですね。どんな理由だったかを推測してみましょう。
たったこれだけの項目ですが、理由がすぐに推測できた人もいるのではないでしょうか。年収は全く同じでも、就労形態が違うことが分かりますか?Aさんは正社員、Bさんは個人事業主、しかもカメラマンという、比較的自由に思われる職業です。
個人事業主が全くお金を借りられないというわけではありませんが、正社員よりも審査に厳しい目を向けられるのは確かです。とにかく安定性を重視するのが融資の審査です。個人事業主の人は、安定性を証明できる材料を探しておきましょう。
年収は高い人もいれば、低い人もいます。一般的に、お金を借りる時のボーダーラインは200万円と言われています。これより低い人は、借りられないわけではありませんが、希望通りの借入が難しいというのは現状です。
ただ、やはりスムーズに借りるには、200万円というボーダーラインを意識したいところです。特に銀行などの審査が厳しめの金融機関では、融資商品をよく選ばないと、年収面で審査に落ちる可能性があると言えます。
低収入でお金が借りられないわけではありません。しかし、「難しい」と言われる理由がそれなりにあることも確かです。お金を借りる時に意識するのは、まずは返済のことではないでしょうか。
この二つを意識することが重要です。金融機関側としても、貸す際にはこの二つを必ず意識します。あまりにも生活を圧迫したり、ストレスになるような返済を迫るのは、最終的に業界のイメージを損ないかねませんからね。
こうなると、低収入だと、返済に回せるお金が少なくなることは予想できます。下手をすると、それだけで生活が立ち行かなくなることも否定できません。
低収入でお金を借りるということは、当面の生活には助かります。しかし先々を考えた金額にしておかないと、困ったことになってしまいかねないのです。だから貸す側としても慎重になり、時には融資を断る(審査に落とす)という手段を選ぶことがあります。
こういった理由で審査に落とされた人が、「低収入はお金を借りられない」という結論を出し、噂として広がったのかもしれませんね。とはいえ、決してそんなことはありません。
返済能力があれば、収入に応じた借入をすることができます。正社員ほどの収入が期待できないパート勤務やアルバイトの人でも、審査に通過して、キャッシングやカードローンを利用することができますよ。
では、年収の高低によって、何かが変わることがあるのでしょうか。簡単に言ってしまえば、借入限度額の設定ラインが変わると言えます。借入限度額の差が収入の差を表していると言えるでしょう。
この二つが、借入限度額を決める時に重要視される項目だと言われています。収入が大切なのはもうご理解頂けたかと思いますが、過去の信用情報とはどういうことなのでしょうか。
これは過去、他の金融機関(あるいは同じ金融機関の別の商品)でお金のやり取りとした時、トラブルなく返済を終えることができたか、またはトラブルなく現在も利用しているかという情報です。
返済遅延はどんな時でも信用を落とす理由になります。契約で定められた約束を守っていないわけですからね。返済は決められた日までにきちんと済ませる必要があります。
無理な借入をしていない、ということも重要です。無理な借入をしていると、本人の生活が不便になる可能性の他に、金融機関としては、貸し倒れの危険性を考えなくてはいけなくなります。
総量規制に関しては、年収の三分の一までしか借りられないというルールですが、消費者金融などの貸金業にしか関係がありません。消費者金融で借入を考えている人は、心当たりがあればすぐチェックしておきましょう。
これらの項目をクリアして、それなりに信用されれば、収入に適した借入限度額が設定されるようになります。望みの金額でなければ残念ですが、そこは利用者のためにもコントロールが必要であると割り切るべきでしょう。
返済能力重視で決められた借入限度額ですが、やはりどうしても、もっと借りたいという人もいることでしょう。今の借入先に決められた借入限度額に不満がある人は、何とかして手段を考える必要があります。
総量規制に達していなければ、まだお金を借りられる余地はあります。法的にも問題ありません。返済に手詰まりにならない自信があるのなら、他社への申し込みを検討してみても良いでしょう。
年収や総量規制の都合で消費者金融で借りることが難しい時は、銀行のカードローン商品などをチェックしてみることもお勧めできます。消費者金融よりも審査が厳しいと言われる銀行ですが、最初から諦める必要はないでしょう。
金融機関 | 適用される法律 | 総量規制について | 融資額 |
---|---|---|---|
銀行 | 銀行法 | 関係なし | 平均して800万円を超える |
消費者金融 | 貸金業法 | 適用される | 平均して300万円~500万円 |
消費者金融と銀行を比べてみると、このような違いが浮き彫りになります。確かに銀行は審査が厳しいのですが、総量規制と無関係です。返済能力があるという証明さえできれば、新たな借入ができる可能性が高いと言えます。
そんなに複数の消費者金融に申し込むのも大変だし、銀行の厳しい審査に通過する自信もないし……でももっとお金を借りたい!という、わがままな人もいることでしょう。とはいえ、そんな堅実な姿勢も大切なことですね。
正しい利用とは、つまりは「遅れない返済」です。たったこれだけのことですが、信用を積み重ねるには一番良い方法と言えます。
信用を積み重ねることによって、総量規制に引っかからない範囲内で、借入限度額を増やすことができるかもしれません。特に消費者金融は増額に対して前向きですので、正しい利用をしている人には、比較的短期間で増額のご案内をすると言われています。
貸して返す、というだけの行為で信用が積み重ねられて行くのなら、ぜひ実行するべきです。また、誠実な利用の記録が信用情報機関に登録され、後々の借入や増枠の時の審査に好影響を与えることも期待できます。
年収によって、借りられる金額は変わって来ます。低収入の人は特に大変です。しかし、やり方次第では満足のいく金額が借りられることが分かって頂けたかと思います。希望の借入を目指して、ぜひ頑張って下さいね。
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