「ブラックでもＯＫ」はヤミ金？正規の業者との見分け方は…

どこかお金の借入先がないか、と探している中で「ブラックでもＯＫ」と言う言葉を見かけることがありませんか？

よく「そんな所は闇金だから止めた方がいい。」と言う話もあります。それは本当なのでしょうか？

確かに一歩間違えば闇金で借金してしまい、恐ろしい取り立てに会う可能性があります。

しかし逆に、多く存在する消費者金融の中には、例え規模は小さくても良心的に対応くれる正規の金融業者も確かにあります。

闇金と正規の業者の見分け方を知ると、そんな言葉にも冷静に対応できるはずです。

「ブラックでもＯＫ」の広告が散乱しているが、大丈夫なのか？

お金を貸してくれそうな消費者金融を探している時、雑誌やチラシなどの様々な広告を見かけるのですが、「ブラックでもＯＫ」の言葉が出てくることがあります。ネットでは特に多くその言葉が飛び交っているぐらいです。

審査に自信がない人には、この言葉に金融業者の審査の緩さ感じるかもしれません。特に過去金融事故を起こしていたり現在延滞しているなど、信用情報に傷がある方には、かなり魅力的な言葉ではないでしょうか。

しかし、逆にその言葉を危険と捉え、「そんなことを言うのは闇金だから止めた方がいい。」という人もいます。

「ブラックでもＯＫ」が全て闇金とは限らない！

なかなか借入先が見つからず、しかしどうしてもお金が必要で切羽詰まっている時などは、確かに藁をもすがる思いで深く考えずに闇金に手を出してしまう場合がありますが、この「ブラックでもＯＫ」は本当に闇金なのでしょうか？

実は、全てが闇金とは限らないのです。その中には正規の金融業者も確かにいるのです。

ただし、割合としては半数以上が闇金と言っていいぐらいの状態です。正規の業者を見つける方が難しいでしょう。

きちんとした業者かどうか見分ける術を見つけなければいけません。そのまず一歩として、闇金というものを知っておく必要があります。

よく言うトイチとはどういうこと？闇金の代名詞？

よく友人同士のお金の貸し借りで冗談でも「トイチで！」と言う会話をすることがあります。お金のやりとりの際の俗語になるのですが、慣れていない人には一体「？」となりますよね。

一言で説明すると、お金を借りた時の金利で、十日で一割で「トイチ」です。現実として計算すると年利で365％という、とてつもない金利になります。

漫画じゃないですが、実際にこれと同じ様な膨大な金利を闇金業者は設定しています。現実はトイチどころじゃないでしょう。しかも、それこそわからないように最初から利息分を引いて融資したり、返済は金利説明をせず金額だけ言うなど、とても上手です。

闇金ってどんな業者があるの？定義とかはあるのか？

トイチだけでなくトニ（十日で二割）やトサン（十日で三割）という場合もあります。トイチは、闇金の代名詞とも言えるのですが、実際に、他タイプの闇金もあります。

他にも「システム金融」や「紹介屋」「融資保証詐欺」など、いろいろあります。

闇金の定義がわかれば、気づき易いかもしれません。正確に言えば厳密な定義はないと言えますが、このような業者が闇金と言っていいでしょう。

• 貸金業者としての行政への登録が行われていない。
• 架空の登録番号や過去他会社が使っていた番号を不正に使用している。
• 違法な金利で融資をしている。
• 他業種を含む大手企業の名に似せた社名にしている、またはグループ企業を語っている。
• 無審査などの誇大広告をしている。

これらのことを堂々とやるので、借りる側、特にブラックで切羽詰まった方はつい信用してしまいます。

闇金と正規の業者の見分ける方法は検索と情報収集！

どうしてもお金が必要だからと慌てていると、つい相手の業者がどういう所かきちんと確認も取らずに融資を申し込んでしまいがちです。しかし、焦るとロクなことがありません。一旦冷静になる必要があります。

まずは闇金ときちんと法律を守って事業を行っている正規の金融業者を見分けられるように、闇金についてや、見分け方について知る必要があります。

惑わされないように！闇金はあらゆる方法で広告してくる

昔は公衆電話や電柱を見ると凄い勢いで「融資できる！」とチラシが貼ってありました。公衆電話の減少や景観を重視する社会の関係でかなり減ってはいるのですが、電柱などは相変わらず残っています。もちろん、それ以外にも様々な方法で闇金業者は堂々と宣伝を行ってます。

ヤミ金の主な宣伝（広告）方法

• チラシ（電柱、壁、ポスティング）
• 雑誌、スポーツ新聞
• インターネット

特にインターネットの普及は大きいでしょう。あまり経費を掛けずに広告することができます。

資金力があれば、堂々と新聞に掲載することもあります。これは先ほどにもあったのですが、大手企業の名に似せたりする場合もあるのでつい惑わされてしまう可能性もあります。

広告方法や企業名だけで闇金かどうかの判断は難しいでしょう。

闇金かどうか知るためのチェックポイントはここ！

見た目では闇金と正規の業者との区別は難しいでしょう。しかし、方法が全くないわけではありません。

ただし、１つの方法だけでは漏れがあるといけないので、いくつかチェックしていく方が確実です。

こういう所はまずヤミ金の可能性が高いでしょう。

• 貸金業者としての登録番号の表記がない
• 連絡先が携帯だけ
• 「ブラックＯＫ」だけでなく、「無審査」「無利息」も表記している
• 問い合わせもしていないのに、ダイレクトメールや電話で業者の方から融資の誘いがある
• 返済の説明は金額提示だけで、利率の説明や話が一切ない

これらの点をまずは自分なりにチェックをしてみると、気づくことがいくつかあるはずです。

確実に闇金かどうかを知りたい時は検索を掛ける！

これだけだとなんとなく「闇金だろう」というだけで確証がありません。（もちろん、それだけでその業者に申し込みをやめておけば心配はないでしょうが）

ネットなどで探している段階でも、闇金かきちんとした金融業者かの見分けはできないでしょう。どんな金融業者でも、申し込む前に一度自分できちんと調べる方法をお勧めします。

これらのことがインターネットで調べることができます。

• 金融庁で「登録貸金業者情報検索サービス」で貸金業者としての登録がされているか検索をかける。
• 金融庁で公表している違法な業者の一覧を見てみる。
• 貸金業協会で悪質業者の検索をかけてみる。
• ヤミ金被害の事例などもチェックする。
• ネットでクチコミをチェックする。
• 闇金に詳しい司法書士や弁護士のホームページでも情報が載っているのでチェックする。

ネットでは正確な情報に紛れて間違った情報も確かにあるので、1ヶ所だけでなく、いくつか情報を見て判断するほうがベストでしょう。

貸金業者としての登録番号ですが、闇金業者は虚偽の番号を表記している可能性もあるので、チラシやホームページに表記されている番号を鵜呑みにせず、きちんと検索を掛けるべきです。

法律では上限が20％！金利の基本を知っておくのも大事！

一昔前は出資法の関係もあり、金利の上限が29.2％でした。そのため、正規の消費者金融もかなりの高金利と言える状態でした。

現在は出資法や利息制限法も整理され、金融業者がお金を消費者に貸し付ける場合、金利が20％超えると出資法違反で罰せられるようになりました。

借入金額により上限金利は異なります。

これ以上の金利になっていると違法業者と言えるでしょう。

この数字を知っておくと、金利がわかった段階で違法業者かどうかの判断材料になります。

闇金からお金を借りる前に自分でできることはある！

気になる金融業者が闇金かどうか、見分ける方法がわかったとして、今度はどのような業者にしたらいいのか、正規の消費者金融での申し込みでも注意することもがあります。

これらのことがわかっているのといないのとでは、のちのち借入先を探す段階でいい金融機関にめぐり合うかどうかに影響してきます。

自分もどういうブラックか把握する必要がある！

闇金かどうか調べると同時に、もし自分がどうして審査に落ちるのか分からない時は、それも合わせて調べることも、自分でできることの一つになります。

消費者金融では審査で落ちたとしても理由は教えてもらえない為、審査に落ちる正確な理由を知ることは難しいかもしれませんが、自分が審査に落ちる原因を多少なりとも知っておかないと、同じことを繰り返すのみになってしまいます。それは、例えば相手が審査の緩い中小消費者金融でも同じです。

例えば、自分には覚えがないが過去延滞をひんぱんに起こしていたのかもしれませんし、過去の金融事故の履歴が信用情報機関にまだ残っている可能性もあります。

消費者金融は、審査の際には信用情報機関に個人の信用情報を照会します。同時に、融資の申し込みや融資を行った際には、その人の信用情報が信用情報機関に記録されます。

この情報ですが、有料ですが本人が自分の情報照会の問い合わせをすれば回答がもらえますので、調べてみるのも一つの方法です。

主な信用情報機関

• 株式会社日本信用情報機構（ＪＩＣＣ）
• 株式会社シー・アイ・シー（ＣＩＣ）
• 全国銀行個人信用情報センター　
  ※銀行対象の信用情報機関だが、情報交流は行っています。

自分の状況を把握することにより、中小消費者金融での申し込みでも対策を練って、改めて申し込むことができるというものです。

専門家に相談できる！勇気を持って闇金に立ち向かおう！

それでもうっかり気づかずに闇金にハマってしまう可能性もあります。特に急いでいる時や、焦っている時は冷静な判断ができないでしょう。

そんな時はどうすればいいのか。なかなか難しいかもしれないのですが、一番いいのは、自分一人で解決せずに専門家に相談することです。

とはいえ、誰もが弁護士の知り合いがいるわけではありません。そんな時は「法テラス」を利用するといいでしょう。法テラスは通称で、正式には「日本司法支援センター」になります。

法テラスは、電話やメール、窓口で受付しています。また、それ以外にも行政の無料法律相談や国民生活センターなどもあるはずです。

闇金に対しては、返済の義務はありません。違法な融資を行っているのですから。

しかし大抵の人は、つい恐ろしさや「借りたものは返さないといけない」という真面目な気質から追いつめられるのです。これはかなりのストレスになります。

出来れば早めに専門家の力を借りて、勇気を持って闇金に立ち向かいましょう。

もちろん、それ以前に闇金からお金を借りない様に情報収集をしたり、調べたりするするように、自分なりにできる対策を練ることはやっておきましょう。

多少なりとも時間はかかるかもしれませんが、探せばどこかに融資をしてもらえる中小の消費者金融があるはずです。