お金を既に借りたことがある方に多いのですが、「アトラス」など、よく知らない会社から「お金を借りませんか?低金利ですよ!」といった内容のダイレクトメールなどが来たことはありませんか?
「プロミス」や「アイフル」などよく知っている会社であれば利用するかどうかの判断もつけやすいですが、全く知らない会社の場合はどうすればいいかわかりませんよね。
そんな会社を利用しても大丈夫なの?安全な会社なのか見分ける方法は?…など、あまり自分が知らない会社からお金を借りるその前に、トラブルを回避するために知っておきたい知識をご紹介します。
まず最初にやっていただきたいことは、googleやYahooなどの検索エンジンで会社名を検索してみることです。
大手の消費者金融はもちろん、最近では中規模の消費者金融や街金でもホームページを構えていることが増えてきていますので、金利や利用限度額などを調べるのにもピッタリ!というわけです。
とはいえ、残念ながら個人規模の消費者金融の場合、ほとんどがホームページを作っていないため引っかかることがないケースがほとんどです。
「ホームページがないからこの会社は怪しい!!」というわけではありませんので、その点は誤解なきようお願いします。
また、規模が小さい消費者金融の場合は同じ名前の消費者金融が複数あることもあります。
例えばですが「A」という名前で検索した場合、
という消費者金融が検索結果として出てくることも十分にあります。
その場合の見分け方は非常に難しいのですが、ダイレクトメールに記載されている電話番号なども合わせて検索してみるといいかもしれません。
注意しなければならないのは、きちんと営業している正規の消費者金融と全く同じ名前で営業している「ヤミ金」がある場合です。
名前が同じなので「正規の消費者金融みたいだから安心!」と、お金を借りてしまったら最後…。見たこともないような高利で、ガンガン返済の電話をかけてくる、なんてことが起こってしまうかもしれません。
「でも、名前が一緒だったら正規の業者かそうじゃないかなんてわからないよ…」と思ってしまいますよね。その気持ちはとってもわかります。
特にカードローンの知識がない方の場合、ひと目でその会社が正規の業者かどうかなんてわかるわけがありません。それこそ「アイフル」や「プロミス」のような、CMでも見たことがあるような会社じゃないと、大げさですがそれ以外がすべてヤミ金に見えてしまっても仕方ないかもしれません。
でも大丈夫です。きちんと、正規の業者かどうか見分ける方法があるんです。
ヤミ金である・ないに関わらず、正規の貸金業者(消費者金融)なのかどうか、ホームページの有無だけでは判断できません。
それではどうすれば見分けることが出来るのでしょうか?…それには、「登録貸金業者情報検索入力ページ」を使えばいいんです!
まずは「登録貸金業者情報検索入力ページ」とは一体どんなものなのか?を説明したいと思います。
これは金融庁が制作している検索用のページで、簡単に言えば「正規の貸金業者のデータベース」となっています。
消費者金融など、お金を貸すことを事業とする「貸金業」を行うためには、後々細かく説明しますが財務局または都道府県に会社として登録する必要があります。そのため、登録していないのにお金を貸す事業をしている業者は「非正規」の業者…つまり、ヤミ金の可能性がとっても高い、というわけなんです。
インターネットで「登録貸金業者情報検索入力ページ」と入力すればすぐに出てきますので、探すのはとっても簡単です。
それでは、最初に名前を出しました「アトラス」という消費者金融は正規の業者なのかどうか、検索してみることにしましょう。
「登録貸金業者情報検索入力ページ」では
のいずれかひとつ~複数の項目を入力し、「検索開始」ボタンをクリックすることで検索することが可能です。
ここの「商号・名称」に「アトラス」と入力して「検索開始」ボタンをクリック!…すると…?
という一文が、赤く大きな文字で表示されたのではないでしょうか。
これは、「アトラス」という名前で金融庁に登録されている会社はない、ということ。…つまり、「アトラス」は正規の業者ではない!ということがわかるわけですね!
「名前だけで検索したから出なかっただけじゃないの?」とちょっと疑ってしまうタイプの方は、試しに大手消費者金融である「アコム」や「モビット」などを入力して検索してみてください。名前だけで検索結果がきちんと出ることがわかるはずです。
とはいえ、「名前があったから正規の業者なんだ!」とまるっと信じてしまうのは要注意です。
なぜかというと、先ほども軽く触れました「業者乗っ取り」の場合には商号や登録番号(こちらも後で説明します)などをまるまるコピーしている可能性があるからです。
この時にチェックしてもらいたいのはその業者の「電話番号」。電話番号まで正規の貸金業者と同じにしてしまうと、自分のところに借り入れの申し込みが来ませんから、電話番号のみ変えていることがあります。
名前があった場合は、名前だけでなく電話番号も一緒になっているかきちんとチェックしましょう。
また、最近ではヤミ金であっても登録していることもあるようですので気が抜けないところでもあります。
「そんなんだったらもう全然わかんないよ!」と混乱してしまうかもしれませんね。でも大丈夫です、他にもきちんと見分ける方法はあるんです!
次に見るべきポイントは「登録番号」です。この番号を見ることによって、どれくらい長くやってきた会社なのかを知ることが出来る、非常に重要なポイントと言えます。
ぜひ、手元のブラウザで「登録貸金業者情報検索入力ページ」を開いた状態で読み進めていただくことをおすすめします。
具体的な例が合ったほうがいいですので、今回は消費者金融の老舗である「アイフル」を例に説明していきたいと思います。
早速、「登録貸金業者情報検索入力ページ」から「商号・名称」のところに「アイフル」と入力して検索してください。検索結果で1件ヒットするはずです。
少々こちらの都合で表示形式は違いますが、検索結果には
登録番号 | 日本貸金業協会会員番号 | 登録(更新)日 |
---|---|---|
近畿財務局長(11)第00218号 | 第002228号 | 2014/03/30 |
と、それぞれ記載されていると思います。まずはこの中の「登録番号」について説明しましょう。
最初に「近畿財務局長」と記載されていると思います。これは貸金業を行う上で登録したところです。
貸金業者に適用される法律「貸金業法」において、貸金業者は貸金業法第3条にもとづいて国(内閣総理大臣)または都道府県知事へ貸金業を行います、と届け出を出し登録しなければならないと定められています。
どちらに登録するのかはきちんと決められており、
となっています。アイフルは全国に支店がありますから前者、登録先は「内閣総理大臣」となりますね。
ただ、貸金業法45条の規定により本来は内閣総理大臣であるものの金融庁長官に委任され、最終的には登録する貸金業者の本店が所在している都道府県の財務局長に委任されています。ですので、本店が京都府にあるアイフルは「近畿財務局長」が登録先になる、というわけです。
乗っ取り業者かどうか見極めるために、登録先の都道府県が違っていないかどうか調べるのもポイントですね。例えば島根県知事に登録しているのに、ダイレクトメールで来た会社の所在地が福岡県だったら明らかに情報に齟齬がある…ということですから。
次に、カッコで囲まれた数字に着目してください。アイフルの場合「(11)」となっています。これは登録の回数を示したものです。
実は、貸金業は3年に1回登録を更新するという義務があり、その登録の更新は「3年に1度」と定められています。
登録して間もない3年未満のできたてホヤホヤの消費者金融であればその番号は「(1)」となります。アイフルは11ですから、
と、まさに老舗の消費者金融といって差し支えないことがわかります。
逆に、(1)の業者は登録だけしている業者、まだ歴史が浅い業者ということですからちょっと警戒したほうがいいかも…といった目安にもなります。
番号は一緒なのに名前が違う会社はかなり怪しいので利用は絶対に避けたほうがいいですね。
先ほどの表にあった、「日本貸金業協会会員番号」。これは「登録番号」ほど強い意味を持たないのですが、番号が記載されていると安心出来る番号です。
どうして安心できるのか、その理由をご説明したいと思います。
日本には、「日本貸金業協会」という組織があります。この組織は貸金業法の第26条第1項及び第2項に基いて内閣総理大臣の認可を受けて作られた法人組織であり、全国の貸金業者が会員となっています。
貸金業者の自主規制及び相互扶助、お金を借りるわたしたちへの情報提供などを行っています。
また、ヤミ金に引っかかってしまった、正規の業者からお金を借りたけど返済がツライ…といった相談の受付も行っています。また、登録している会員(貸金業者)への苦情の受付もしていたりします。
「日本貸金業協会」のホームページには「ヤミ金データベース」があります。こちらの内容はとても充実していますので、怪しいな…と思ったら、データベースで会社名を検索してみるのもいいと思います。
こちらのデータベースでは
と、どのようなヤミ金業者なのかひと目でわかります!
ちなみに、こちらのデータベースで「アトラス」を入れてみると…。1件ヒット!バッチリヤミ金業者として登録されています。勧誘手段は「DM(ダイレクトメール)」とありますので、情報とも一致しますね。
先ほどの「登録貸金業者情報検索サービス」と合わせて両方で検索してみるのがおすすめです。
それではなぜ、「日本貸金業協会」の会員なら安心してお金を借りられるのか、その理由を説明したいと思います。
日本貸金業協会は貸金業者が適正な業務を行うために、自主規制の規則として
など、全11項目の規則を定めています。また、定期的に監査を行い、きちんとこの規則が守られているかをチェックしています。
つまり、日本貸金業協会の会員である消費者金融は、登録していない消費者金融に比べてより厳しい規則を守って営業している業者であり、かつ日本貸金業協会から安心・安全を保証されていると言えます。
登録すればそのまま放置…ということはなく、監査などで違反が見つかった場合はきちんと除名処分をしており、どの業者が除名処分されたかはホームページにまとめてあります。
前置きは長くなりましたが、「アイフル」は日本貸金業協会の会員でもありますので信頼できる業者、と言えるわけですね。
ちなみに、ホームページに会員名簿として都道府県別に会員である貸金業者の一覧を閲覧することが可能です。データベースなどと合わせて念の為にチェックするのもいいのではないでしょうか。
世の中には、あなたが思っている以上にヤミ金に引っかかってしまった、被害を受けた…という方が多いんです。また、お金を借りたいけれどここの消費者金融は大丈夫なところ?と不安になっている方もとっても多いんです。
その会社がヤミ金なのかどうかわからない時、思い切って「会社名 ヤミ金」と検索してみてはどうでしょうか。
不安になった方が、インターネット上で「ここの会社は大丈夫でしょうか?」と聞いている質問は本当にたくさんあります。また、回答者にも詳しい方がいてその会社はヤミ金だとか正規の業者だとか答えてくれています。
また、ヤミ金に引っかからないように…と、善意からヤミ金の特徴などをまとめてくれているサイトなども数多く存在します。
何回も例に出ている「アトラス」ですが、こちらも「アトラス ヤミ金」で検索してみたところ…出るわ出るわ。
多くのヤミ金をまとめているサイトや掲示板などでその名前が挙がっていました。その内容は日本貸金業協会のヤミ金データベースにあるようなものから、実際お金を借りようと申し込んだ方の実体験まで様々。
インターネット上の情報がすべて真実というわけではありませんが、実体験とわかるようなものは非常に参考になりますね。
ただ、ヤミ金で検索しただけで全く情報がないところもあります。だからといって安心していいわけではありません。
また、複数のヤミ金を営業している(実態はひとつでも、複数の名前で営業している)ことも当たり前です。
特に最近はスマートフォンから金を借りることが多くなっているため、複数の名前でスマートフォンサイト(入り口)を作ることも当たり前になっています。なので、名前が違っても電話番号が一緒なんてことはよくあることです。
店舗を持っていても一緒ですね。住所は同じで名前が違うというのは本当に多いです。
なので、名前を買えた直後なんかは情報として出回りにくく、ヤミ金なのか判断がつけられないこともあるでしょう。そういう時は思い切って「借りない」という選択肢を選ぶ方が賢いといえるでしょう。検索ページなどできちんと登録されているかの確認もお忘れなく。
よくわからない漢字や単語は、辞書で調べる。これって小さい頃からしてきた当たり前のことですよね。
消費者金融についても同じ。よくわからない名前の会社から連絡があったら、まずは調べることが一番です!
そもそも、正規の業者は既に利用をしたことがあるならまだしも、まだ利用したことがない方に向けてのダイレクトメール・電話での営業をすることはまずありません。なぜなら顧客ではないからですね。
特に日本貸金業協会の会員である消費者金融の場合、そういった勧誘は自主規制されていると考えてもいいでしょう。
電話口やダイレクトメールでは「低い金利ですぐに借りられる」と甘いことを言うかもしれませんが、それはワナと断言してもいいくらいです。
属性がブラックの方からすればそこしかすがるところがない!…という感じかもしれません。ですが、正規の業者でも小規模のところならブラックの方に対してお金を貸してくれるところもあります。なので、ブラックしかない!と思い込まないことが大切です。
とりあえず「よく知らない業者」から何かしらの勧誘が来た場合は
以上のことをまず行ってみてください。それで大体のことがわかるはずです。悪質な業者にひっかからないためにも、きちんと自衛の手段は持っておきたいですね。
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