なりたくてなったわけではなくても、やむを得ない事情でなってしまったブラック。しばらくは自由にお金を借りることも難しいし、困ってしまいますよね。
特に銀行や大手の消費者金融は、ほぼ間違いなくブラックの人にお金を貸してくれません。でも、どうしてもお金が必要な時があるのだから、何とかしなければいけません。
そんな時、思い出して欲しいのは、中小の消費者金融です。銀行や大手消費者金融では借りられなかった人でも、中小の消費者金融なら借りられたという話をよく聞きます。
ブラックにも色々なものがあります。また、そのブラックの内容によって、金融機関が審査の時に気にする重要度が変わってきます。一概にブラックと言っても、全て同じ目で見られるわけではないようです。
また、ブラックになってしまうと、その情報は一定期間の保管が行われます。この情報が残ってる限り、いつまでもブラック扱いされてしまうのは仕方ありません。
ブラック内容 | 情報保管期限 |
---|---|
申し込みブラック | 半年 |
延滞、未払い | 5年程度 |
契約解除 | 5~7年程度 |
任意整理、特定調停、民事再生 | 7年程度 |
自己破産 | 10年 |
同じブラックでも、これだけの差があることが分かりますね。特に、申し込みブラック(短期間で複数の消費者金融に契約申し込みをしてしまうこと)と自己破産の情報保管期限を比べてみると、あまりの違いに驚いてしまいます。
もしもあなたにブラックの自覚があるのなら、自分はどのブラックか、情報はいつまで保管されているのか、しっかり把握するところから始める必要があるでしょう。
短くても半年、自己破産をすれば10年もキャッシングやカードローンが不可能になるブラック。でも、情報保管の期限を過ぎてしまえばどうということはありません。情報は削除され、クリアな状態からまた申し込みをすることができます。
考えられるのは「グループ内ブラック」。正式名称は定かではありませんが、こういったブラックが存在すると考えられます。これは「信用情報機関から情報は消えたが、社内のデータには要注意人物として残っている」ということです。
かなり悪質なブラック行為をしてしまった、何回も繰り返してしまったという覚えがある人は、同じ会社から借りることは難しくなっていると考えた方が良いでしょう。
系列会社である限り、審査の時点で必ず過去のブラック状況を社内でチェックされます。どうあっても審査に通ることはできません。
他の系列を探すと言っても、人によっては既に、大手の消費者金融が全滅かもしれません。そんな時には中小の消費者金融を探してみてはいかがでしょうか。
とはいえ、中小の消費者金融の全てが、ブラックの人に対して融資を行っているわけではありません。あくまで会社側の好意ですので、無理な要求をしないように心がけましょう。あまり我儘を言うと、貸してもらえるものも貸してもらえなくなるかもしれませんしね。
ブラックのために大手での借入を諦めた人が、中小で借りることができたというケースですが、これにはきちんとした理由があります。大手と中小の大きな違いを見てみましょう。
大手の消費者金融と比べると、中小の消費者金融は、日々対応する顧客の数が違います。また、オートメーション化されている大手とは違い、一人ひとりの顧客とダイレクトに話をする機会も多いようです。
顧客側としても、なぜブラックになったのかという事情を説明しやすいですし、返済についても相談することがしやすい環境にあります。会社側としても顧客を確保したいですから、無下に追い返す必要はありませんよね。
また、対応人数が少ないと、一人ひとりの事情を把握した上で、変則的な対応をすることが可能になります。少し返済日をずらしたり、月によって返済額を変えてくれることもあるかもしれませんね。中小の消費者金融のメリットは、こういったことが考えられます。
ここで気を付けておかなければいけないのが、中小であっても、きちんと許可を得た消費者金融であることです。当たり前のようですが、大手と比べると親身な対応をされるることが多いため、つい忘れてしまう人がいるそうです。
消費者金融だから怖い! というわけではなく、「信用情報機関をしっかりと利用している」ということです。消費者金融は、信用情報機関を利用することが義務付けられています。大手だけに限らず、中小も当然利用していることは間違いありません。
信用情報機関 | 登録業者 | 登録数 |
---|---|---|
シー・アイ・シー(CIC) | 消費者金融、クレジットカード会社 | 1100社以上 |
日本信用情報機構(JICC) | 消費者金融 | 1000社以上 |
信用情報機関にはいくつかの種類がありますが、消費者金融が関連しているのはこの二種類になります。中小でも消費者金融として経営している限り、このどちらかの機関を利用していることになります。
あなたがブラックの期間中である場合、または情報保管期限がまだ来ていない場合、ここで情報を見られることになります。お金を借りる時、ブラックじゃありませんよ! と言っても無駄であることが分かりますね。正直が一番です。
中小の消費者金融でお金を借りる時に重要なのは、やはり「返済能力があるかどうか」ということでしょう。どんな金融機関でも、融資をする時には相手の返済能力を気にすることは間違いありません。
どれくらい返済能力があるのか、相手にしっかりと伝えることが重要です。場合や金額によっては収入証明書を提出するように求められます。
提出を求められたら、すぐに渡すことも審査で高評価に繋がります。些細なことですが、こういったことが信用を積み重ねるのです。これもしっかりと渡せるようにしておきましょう。
中小の消費者金融の中には、悪質な違法業者が紛れ込んでいることがあります。闇金と言うと分かりやすいですね。闇金は小規模で活動することが多いため、中小の消費者金融のような素振りをし、利用者を騙します。
広告に会社の住所が記載されていなかったり、架空の住所であった時は、かなりの確率で怪しい業者だと考えられます。同時に、携帯電話が連絡先になっている時は、相当用心した方が良いでしょう。
と言うのも、闇金は違法業者のため、いつ警察に捕まるか分かりません。バレた時に逃げやすいよう、一か所に腰を落ち着けないようにしていることがほとんどなのです。比較的分かりやすい見分け方なので、これは覚えておきましょう。
次に気を付けたいのは、「金利は応相談」「安くします」などという、困っている時にはつい飛びついてしまいそうな甘い宣伝文句です。しかし、この宣伝はNGです。金利は広告に必ず記載しておかなければいけないのです。
また、金利は法律で決められており、消費者金融の金利は最大で20%となっています。どんなに返済に遅れてしまったとしても、遅延金にこれ以上の金利をつけてはいけません。闇金はこの金利も無視し、法外な金額を請求してくることがほとんどです。
中小の消費者金融でも、きちんとした業者であれば、先ほど説明した通り、信用情報機関に登録しています。また、貸金業を監視する団体、「日本貸金業協会」にも参加しているはずです。
この二つを徹底して守るよう、協会側の指導が行われます。この中には、顧客の不利につながるような貸付をしてはいけないというルールもあります。ブラックだからといって、足元を見た貸付をしてはいけないということですね。
その他のことに関しても、あまりにも厳しいと感じたら、相性が悪いということかもしれません。他の中小消費者金融を探し直してみるのも良いでしょう。
信用できる中小の消費者金融を見つけたら、無事に契約ができるように頑張りましょう。もし契約ができたのであれば、あとは誠実な態度で利用していくだけです。借りて返す、それだけのことですが、二度とブラックにならないように頑張りましょう。
信用情報機関に登録している会社から借りることは当然です。この情報機関にあなたのブラック内容が記録されているわけですが、ここで発想の転換をしてみてはいかがでしょうか。
これらの記録を新たに信用情報機関に登録していけば、あなたの信用が新たに積み重ねられて行くと思いませんか? 後々、あなたの情報を参照した金融機関があったとしても、「一度ブラックになっても、その後に頑張って信用回復したんだな」と納得してくれるでしょう。
いつもは参照されるばかりの信用情報機関ですが、こうやって逆手に取ってみるのも良いですね。消費者金融を利用すると、借入から返済まで、必ず情報が登録されます。コツコツと利用情報を積み重ねてみましょう。
いかがでしたか? ブラックになってしまっても、一生涯ずっとブラックであるわけではありません。一定の期間が過ぎればきちんと記録は消えますし、再びお金を借りることも可能です。
それほど信用と言うものは重視されています。ブラックになってしまってからの回復は難しいことですが、それでも不可能ではありません。完全回復を目指して、ぜひ頑張ってみて下さいね。
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