問題になるのは審査基準と審査内容ということになりますが、これにはそれぞれ法律で定められている部分と各社独自に定めることができる部分とに分けて考えることができます。例えば、利用できる最低年齢は法律で定められていますが、逆に最高年齢は法律ではなく各社独自の判断によって取り決められている項目です。ですから法律による部分は動かせませんが、各社独自の部分は業者の積極性により違いが生じるのです。
行われる法的な基準による審査の場合は、金融業者の分類によって、銀行か消費者金融業者かによって多少違いがあります。銀行の場合は銀行法による規制になっていますので、例えば総量規制による制限は審査内容ではありませんが、消費者金融業者のキャッシングでは貸金業法上の総量規制の対象ですので申し込み内容が合法かを確認する必要があるのです。
消費者金融業者の場合は、個人信用情報はこのために用いられることが主な目的になっているのです。つまり新たな申し込みによって総量規制に抵触することがないかを業者が確認するためということになります。具体的には新規の申し込みが50万円以上である場合や他社からの借入金との総額が100万円を超えるような場合は、慎重審査が義務付けられているからだということになるのです。
このように銀行の審査基準と消費者金融業者の審査基準を比較すると違いが出てきます。一般的に言われることをまとめれば、銀行の審査基準は消費者金融よりも難しめであるということになります。さらに同じ消費者金融業者であっても、審査の通り易さを比較することができます。それは消費者金融業者はテレビなどで有名な大手の消費者金融だけではないからです。
中小の消費者金融は日本全国の各地で数多くの業者が地元に密着した営業を中心にして展開しています。これらの業者ではカードローン発行によるキャッシングではなく、一回ごとに審査を実施するフリーローンタイプによるキャッシングが中心になっていることから、対面による審査であることが普通であり、窓口を介してキャッシングの相談と申し込み、そしてキャッシングの実施とが直結しており、審査が比較的緩めになっているのです。
銀行のカードローンと消費者金融のカードローンを比較すると消費者金融系のカードローンやキャッシングは金利や利用限度額において圧倒的な不利に見えるかもしれません。しかし、一概にそのような結論に達することはできません。それは審査に対する厳しさもまた全く違うからなのです。少額のキャッシング利用の場合であれば審査基準の違いから消費者金融のキャッシングのほうが有利に利用できるでしょう。
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