一度使ってみると分かるキャッシングの便利さですが、最初は誰でも初心者です。思ったよりも気を付けなければいけないことがあると知るのは、うっかりしたミスで審査に落ちた時かもしれません。
審査に落ちてしまうと、もちろんお金は借りられません。でも、どうして審査に落ちたのかが分からないと、また同じことを繰り返してしまうかも。
特に初心者で多いミスが、複数の会社に同時に申し込むことです。他にも初心者ならではのうっかりミスで、審査に悪影響が出ます。申し込みの前に、気を付けたいことについて順を追ってチェックしておきましょう。
キャッシングやカードローンで申し込みをする時、どんなことを申込書に記入すると思いますか? 案外、簡単な個人情報で済むことがほとんどであることに、少しびっくりする人もいるかもしれませんね。
もう少し細かいことについても記入する欄がありますが、特に基本として重要視されるのは、この5項目と言って良いでしょう。これらは審査の時に必ずチェックされます。
初めてキャッシングやカードローンの申し込みをする人でも、その返済能力を示す必要があります。申込書の項目は必ず書き洩らしのないようにしましょう。
最近はインターネットからの申し込みが可能になっている商品が増えています。以前は手書きの書類を郵送する必要があった申し込みでも、今はWEB上で入力し、送信ボタンを押せば完了、と数分で終わらせることができるようになりました。
とはいえ、審査の内容に差があるわけではありません。情報が届く手段が違うだけで、WEBも郵送も審査内容と結果は変わらないものになります。
書き洩らしや書き間違いは、個人情報を正しく伝えられないことになります。審査でも本当の情報ではないという扱いをされるため、良い結果は得られません。記入に関しては、WEBでも手書きでも、しっかり何度も確認する必要がありそうですね。
情報を書き洩らしたり、記入ミスをすると、ちょっと困ったことになる場合も考えられます。年収などの審査をクリアした後、必ず行われるのが「在籍確認」。この在籍確認を終えなければ、最終的に審査を通過することができません。
この時、勤務先の電話番号を間違っていたらどうなるでしょうか?きちんと連絡が取れず、申込書に嘘を書いたことにされてしまいます。こんな危険性もありますから、記入ミスにはとにかく気を付けるようにしましょう。
初心者の人が考えがちなのが、「一社落ちた時の保険として、もう一社申し込んでおく」という方法です。結論から言ってしまうと、これはやめておいた方が賢明です。審査に受かる可能性はほとんどありません。
同時申し込みの定義としては以下のようになります。
このどちらも「同時申し込み」という扱いになり、歓迎されることはまずありません。同時申し込みが知られた時点で、審査に落とす金融機関もあるくらいです。申し込みは一社ずつすることが最低限の手段です。
複数の会社への同時申し込みで審査に落ちると、「申し込みブラック」という状態になります。お金を借りたわけでもないのにブラック扱いされるとは、それはもう不本意なことでしょう。
ブラックにも色々な種類があり、そのブラック情報が保管される期間も様々です。保管期限が過ぎればブラック情報は消去されますが、保管されている限り、どの金融機関で借りようとしても、あまり良い結果を得られないことが考えられます。
ブラック内容 | 情報保管期限 |
---|---|
申し込みブラック | 半年 |
返済遅延 | 5~7年 |
強制解約 | 7年 |
自己破産 | 7~10年 |
有名なブラックと比べてみましたが、申し込みブラックの情報保管期限は、他のブラックよりも圧倒的に短期間であることが分かります。つまり、半年経てば、また何の問題もない状態に戻れるわけです。
不本意ながら申し込みブラックになってしまった人は、慌てて他の金融機関に申し込みをしてはいけません。また同じ結果になってしまいます。それよりも、半年間でブラック情報が消えるのであれば、その間はじっとしていることが得策と言えるでしょう。
複数の同時申し込みの何が悪いのか、納得できない人もいるかもしれません。確かに、お金を借りる時は多少の緊急性があることが多く、少しでも借りられる確率を高めるために、複数の会社に申し込みたくなる気持ちも分かります。
では、なぜ複数の同時申し込みを金融機関が嫌がるのかを考えてみる必要があります。結局融資するのは金融機関側ですので、そちらの事情が優先されるのも無理はないでしょう。
まず、貸し倒れの可能性について考えてみましょう。貸し倒れとは、貸したお金を返してもらえないまま、相手が自己破産などの返済免除状態に陥ることを言います。金融機関側としては何としても避けたい状況です。
では、総量規制について考えてみましょう。総量規制とは、貸金業法で定められた法律です。大切なルールですので、貸金業(主に消費者金融)でお金を借りたい人は必ず覚えておきましょう。
簡単に言ってしまえば、「年収300万円の人は消費者金融から100万円までしか借りられない」という決まりです。中にはもっと借りたいと言う人がいても、年収から計算されたお金しか借りることができません。
複数の同時申し込みを認めてしまうと、この総量規制に引っかかる可能性が高くなります。ひとつひとつの会社からの借入額が総量規制以下でも、合計したら超えてしまうという結果になると、消費者金融が罰せられるということになります。
こういった理由から、複数の同時申し込みは嫌がられています。どんなに切羽詰っていても、これだけの理由があれば、やめておいた方が良いと言わざるを得ません。
「複数の申し込みをしたって、他の会社にバレなければ大丈夫なんじゃないか?」と思ったあなた、発想は悪くない(?)と言えます。確かに、申し込んだ会社に知られなければ審査に通るのではないか、と思いたくもなりますよね。
信用情報機関とは、銀行、消費者金融、信販会社など、お金の貸し借りをする会社が登録している情報機構です。ここにはお金を貸した相手の取引情報、過去の情報が保存されています。先に説明した、ブラックに関する情報もここに保存されます。
信用情報機関 | 利用金融機関 |
---|---|
全国銀行個人信用情報センター | 銀行・信用金庫系 |
株式会社 シー・アイ・シー | 信販会社 |
株式会社日本信用情報機構 | 消費者金融 |
それぞれの金融機関が、登録している信用情報機関で個人の情報を参照することができます。ここでブラックの記録があったりすると、審査に悪い影響が出るのは疑いようがありませんね。
ただ、「登録していない信用情報機関の情報は閲覧できない」ということも事実です。例えば、銀行でブラックになってしまっても、消費者金融の審査の時に、その情報を参照することができません。これは豆知識として覚えておいて損はありませんよ。
どんなに急いでいても、初心者ならではのミスで審査に落ちてしまった人もいることでしょう。少しでも早くお金を借りたいのに、信用情報機関に記録されてしまって、他の会社に警戒されてしまう……という状況は、かなり不便であると言えますよね。
そんな時は発想の転換です。他の種類の金融機関を狙ってみてはいかがでしょうか。特に、消費者金融の審査に通れなかった人は、銀行を狙ってみることをお勧めします。
銀行に申し込む時の注意点としては、消費者金融とは審査の厳しさが少し違うということが挙げられます。消費者金融ではあまり時間をかけられないで審査が終わったはずですが、銀行は基本的にじっくり審査を行います。
金融機関 | 審査 | 特徴 |
---|---|---|
銀行 | 時間がかかる | 手続きが多め |
消費者金融 | 最短即日で完了 | 手続きが少ない |
銀行と消費者金融を比べると、このような違いが分かります。どちらが良いかは本人の判断に任せるしかありませんが、銀行では審査に時間がかかる=審査が厳しめということは覚えておきましょう。
いかがでしたか?普段はそれほど意識しない簡単なことが、大事な審査に影響を与えることがあると分かって頂けたかと思います。これから申し込みをする人、既に落ちて困っている人、ぜひ申し込み前に改めて考えてみて下さいね。
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