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年金受給中の老人がお金を借りる前に知っておきたいこと4つ

年金を受給するような年齢になったら、お金が必要になっても借りることが出来ない…そう思っていませんか?

最近ではそんなことはありません!意外と幅広くいろんなところからお金を借りることが可能になっているんです。

しかし、安易な借り入れはムダな苦労を生んでしまう可能性が高いのも確か。

今後お金を借りることになるかもしれない、今お金を借りたいと思っている…。

そんな高齢者の方に是非知っていただきたい、4つのことについて、お伝えしたいと思います。

自身に別途収入があるかどうかで借り入れ先の幅が変わる!

まず知っていただきたいこと、1つ目は「選ぶことが出来る幅」についてです。

ある程度これまでカードローンを利用したことがあるよ、という方ならご存知かもしれませんが、カードローンは大きく2種類に分けられます。それが

貸金業者のカードローン … 消費者金融、信販会社など
銀行系のカードローン … 銀行、信用金庫、労働組合など

基本的なシステムはほとんど一緒なため、特に違いを感じないこともあるのですが実は細かく違いがあります。年金を受給するようになると、その細かな違いが影響してくることもあるんです。

そのひとつが「収入」です。

年金収入だけでは利用できないカードローンもある!

年金は定期的な収入ではありますが、それに加えてアルバイトやパートといった、別途の収入がないと利用できないカードローンがあります。

それが、先ほどの例でいうと「貸金業者」のカードローンの一部です。

貸金業者に適用される法律「貸金業法」には、

年金等の公的な給付を受けている人でも、借り入れに特別な制限は(法律では)行っていない

という旨の記載があるのですが、NGとしているところが多いようです。

具体的にそう記載しているところは決して多くはありませんが、大手の消費者金融「アイフル」ではしっかりと

年金受給のみでは利用することは出来ません。アルバイトやパートなどの仕事が決まれば申し込みが可能です。

と記載されています。

こういったはっきりとした基準を記載しているところは大手であっても少ないので(多くは「収入がある方」のみ)利用する前の問い合わせは必須と言えるかもしれません。

とはいえ、年金を受給しつつもまだ仕事をしているという方であれば問題なく利用することが可能なので、心配することはない、と言えますね。

銀行系のカードローンは年金受給のみでも利用することが可能

対して、銀行系のカードローンであれば年金受給のみでも利用することが可能なカードローンは非常に多いです。

特に銀行系カードローンの大手である「三菱東京UFJ銀行」のカードローン「バンクイック」の場合は、

年金も収入とみなし、カードローンに申し込んでもらうことが可能です

と明記されていますので安心です。他には「レイク(新生銀行カードローン)」も同様に、年金収入のみでも利用可能としています。

年金は定期的に支給されるため、「安定して継続した収入」である、と判断されることが多いようです。

消費者金融のカードローンに比べて金利も低いため、銀行系カードローンの方がいいかもしれないですね。

借り入れできる金額はどうしても少なめになるので注意!

年金を受給する年齢であっても、カードローンを利用することは可能ですが、注意点もいろいろあります。

そのひとつが「借り入れ可能な利用限度額」ですね。

どうして利用限度額が少なめになるのか?その理由と対策を知っていきましょう。

貸金業者の場合、年収の3分の1を超えては借りられない

消費者金融などの貸金業者からお金を借りる場合は、「総量規制」というものに気をつけなければなりません。

総量規制とは貸金業法における一番有名な項目といってもいいもので、利用限度額(借りることが出来る金額)に制限がかけられる仕組みです。

具体的には

自身の年収の3分の1を超えて借りて(会社は貸して)はならない

と決まっているんです。

平成25年度の毎月の年金受給額の平均を見てみますと、以下のようになります。

国民年金 厚生年金
54,544(49,869) 145,596

国民年金のカッコ内の数字は、自営業などで厚生年金の受給権がない方の金額となります。

仮に厚生年金も受給できている方、つまり毎月約14万5000円受給できている方の場合、年収は単純に×12として「1,747,152」と約175万円であることがわかります。

それの3分の1までですから、「約58万円」までは借り入れが可能だと計算することが出来ますね。

これに加えて何か他の仕事をしており収入がある場合は、さらに借り入れ可能な金額が増えることになります。

銀行系カードローンの場合は上限がない

貸金業者のカードローンに対して、銀行系のカードローンは総量規制のような制限はありません。

そのため、極端な話にはなりますが年収を超えた金額を借り入れることも可能ではあります(基本的にありえませんが)。

銀行系カードローンは

  • 年金受給のみでも借り入れが可能
  • 利用限度額に制限がない

という2つの点から、年金受給のみで生活している方にも優しいカードローンと言えるかもしれません。

年金受給者の場合は多く借りられても50万円程度と考えて

とはいいましても、年金受給者の場合は他に収入がある・ないにかかわらず多く借りることが出来たとしてもせいぜい50万円程度が限度だと考えてください。

50万円借りることができればいいほうで、30万円くらいが平均かもしれません。

その理由は複数考えられますが、

  • 年齢が高い
  • 収入の減少の可能性がある
  • 収入が少ないため返済の負担を考えて

このあたりがメインといったところでしょうか。

特に年齢が高いので病気などをしてしまう可能性が高く、そうなると医療費などで返済が苦しくなる可能性があります。

お金を貸す会社側としてもきちんと毎月返済してほしいわけですから、あまり負担になるような返済額になるくらいお金を貸すのはデメリットが高いと考えるわけですね。

申し込み前に気をつけて!商品の対象年齢も要チェック

年金を受給している方ならではの注意するべき点があります。それは「商品が利用できる年齢」です。

おもちゃにも対象年齢があるように、カードローンにも対象年齢、つまり利用することが出来る年齢があります。

会社によって違うのですが大体傾向は似通っており、かつ注意すべきポイントも似ています。

若い方からすれば全くもって眼中にないといってもいい年齢ですが、年金を受給するような年代となると、一番厳しい利用条件と言ってもいいのかもしれません。

銀行系カードローンは65歳がリミットのことが多い

有名な銀行カードローンの利用条件のひとつ、「年齢」のみをピックアップして表にまとめてみますと、こんな感じになります。

名前 利用条件の年齢 利用の上限
みずほ銀行 満20歳以上満66歳未満 満70歳
三菱東京UFJ銀行
(バンクイック)
満20歳以上65歳未満 記載なし
三井住友銀行 満20歳以上満69歳以下 記載なし
りそな銀行
(クイックカードローン)
満20歳以上満66歳未満 満70歳
イオン銀行 満20歳以上満65歳未満 記載なし
セブン銀行 満20歳以上満70歳未満 満71歳
レイク 満20歳~70歳 記載なし

こちらの表を補足しますと、「利用の上限」とは契約後に利用できる上限の年齢になります。仮にみずほ銀行で64歳の時にカードローンを契約した場合、満70歳を迎えた時点で契約の更新は行われませんので、利用できる期間は6年が限度というわけです。

記載がないところは利用自体が出来なくなるのか、あるいは契約さえすれば問題なく利用が出来るのかちょっとわかりませんが、どちらにしろ長く利用は出来ないと考えてください。

年金が支給されるのは65歳から…と考えると、非常に利用条件としては厳しいことがわかるかと思います。

消費者金融は上限の年齢が高いものの、他のハードルが…

対して、消費者金融の場合は銀行系のカードローンに比べると利用できる年齢が高めに設定されています。

名前 利用条件の年齢 最大返済期間
アイフル 満20歳以上 14年6ヶ月(1~151回)
プロミス 満20歳~69歳以下 6年9ヶ月(1~80回)
アコム 満20歳以上 6年9ヶ月(1~80回)
モビット 満20歳以上69歳以下 最長8年10ヶ月(最大106回)
ノーローン 満20歳以上69歳以下 6年9ヶ月(1~80回)

中には、上限の年齢が設定されていない会社(アコムやアイフル)もありますね。ただし、返済期間が決まっており、その期間内に完済しなければなりません。

また、この期間は借入金額によって変動します。借り入れ金額が大きければ大きいほど、この期間も長くなるわけです。逆に少額の借り入れだと返済期間が短くなります。

銀行系カードローンが条件的に厳しい方は消費者金融のカードローンを利用することになるでしょう。しかし、消費者金融の場合は年金収入だけでは利用できないケースが多いので、年金収入しかないけどお金を借りたい、でも利用条件が厳しい…という方は借り入れ自体が苦しくなります。

カードローンを利用しようか迷っている方も多いと思いますが、利用条件の面で考えると迷っているヒマはない!と言ってもいいでしょう。

特に銀行系カードローンは年齢が65歳をすぎると条件に合うカードローンの数がかなり減少しますので要注意です。

ちょっと変わった?年金で借り入れ可能な商品をご紹介!

ちょっと脅すようなことを書いてしまいましたが、年金収入だけでも、もちろん年金プラスお仕事をしていても融資をしてもらえるちょっと変わった商品があります。

それが

  • 「信用金庫」の「シルバーきゃっする」
  • 「独立行政法人福祉医療機構」の「年金担保貸付事業」
  • 「日本政策金融公庫」の「恩給・共済年金担保融資」

です。信用金庫の「シルバーきゃっする」以外の2つは公的な融資となります。公的なので金利は低いものの制限がある部分も多いので、それぞれの商品についてもうちょっと詳しく説明していきたいと思います。

近くの信用金庫で利用出来るかも?「シルバーきゃっする」

外に出ていれば、一度は「信用金庫」を見たことがあるかと思います。銀行とはちょっと違いますがその業務内容はほとんど同じ。地域・地方ごとに別れて様々な信用金庫が存在します。

そんな信用金庫にはある程度共通の商品もあります。それがカードローンの「きゃっする」や、今からご紹介する「シルバーきゃっする」です。

「シルバーきゃっする」は、シルバーという名前がついている通りシルバー世代、年金を受給している方しか利用することが出来ないというちょっと特殊なカードローンです。

ただ、全国にある信用金庫のうち一部では扱っていない場合もありますので、近くの信用金庫で取り扱っているか、まず窓口や電話などで確認してみてください。

利用条件は細かく違う場合もありますが、概ね以下のようになっています。

  • 満60歳以上満69歳以下
  • 国民年金・厚生年金・共済年金・厚生年金基金のいずれかを受給中
  • 信用金庫の営業区域内に住んでいる

銀行系カードローンや消費者金融のカードローンと比較して特別変わったことはありません。年金を受給していなければいけない…という点くらいでしょうか?

受給者の年齢に合わせてか、満69歳まで利用できる点も嬉しいところですね。

金利及び利用限度額は以下の通りです。利用限度額はどの信用金庫でも最大で50万円、10万円刻みとなります。

金利はほとんどの信用金庫で14.5%(または14.6%)と、大手銀行系カードローンと遜色がありません。消費者金融よりも金利が低いので、非常に優良と言えますね。

信用金庫名 利用限度額 金利
多くの信用金庫 10万円以上50万円以下 14.5%または14.6%
昭和信用金庫 10万円以上50万円以下 10.0%
桑名信用金庫 10万円以上50万円以下 13.5%

昭和信用金庫及び桑名信用金庫においては他の多くの信用金庫と違う、独自の金利設定がなされています。その地域に住んでいる方はラッキーですね(笑)。

また、14%台の金利の信用金庫でも、年金の受取口座をその信用金庫にしていれば約2.0%~5.0%まで信用金庫によって金利優遇をしてくれるところもあります。

利用する用途が決まっているのなら「年金担保貸付事業」が便利

ここからは公的な融資をご紹介します。まずは「独立行政法人福祉医療機構」の「年金担保貸付事業」です。

これは、国民年金や厚生年金などの証書を保持し、かつ受給中の方が対象となる融資商品です。利用年齢などに制限はありません。カードローンは(事業性の資金を除けば)使いみちは自由ですが、こちらの融資では

  • 観光葬祭の費用
  • 医療や介護の費用
  • 生活必需品の購入費用

など、借りたお金の使いみちが制限されてしまいます。

その代わり、最大で200万円(生活必需品購入の場合は80万円)までお金を借りることも可能です。他にも年金の年間受給額の0.8倍を超えてはならないなど、借り入れ金額についても色々と制限がありますので、実際200万円満額で借りることが可能な方は少ないとは思います。

ただ、公的な融資のため、適用される金利は非常に低いです。

年金担保融資 労災年金担保融資
年1.8% 年1.1%

ただしこちらの制度を利用すると、一度年金は独立行政法人福祉医療機構が預かり、返済するべき額を天引きした分が支給されるというスタイルになります。年金を完全に預ける形になりますのでそれが好ましくない…という方には向きません。

「独立行政法人福祉医療機構代理店」と表示された金融機関で申し込みをしたり、相談することが可能です。意外と近くの銀行や信用金庫でも受け付けている可能性があります。ちょっとややこしい制度ですので、しっかりと窓口で話を聴いてから利用を考える方がいいでしょう。

働いていた方が利用できる公的融資「恩給・共済年金担保融資」

もうひとつの公的融資が日本政策金融公庫」の「恩給・共済年金担保融資」です。先ほどの「年金担保貸付事業」は年金を受給している方であればほとんどの方が対象となったのに対し、「恩給・共済年金担保融資」は働いていた方が利用できる公的融資となります。

具体的な条件は「生活保護を受給していない(過去に受給していた場合、生活保護廃止後5年経過している必要あり)、共済組合などが支給した共済年金または厚生年金を受給している」ことです。

つまり、ずっと専業主婦で今は老齢年金や国民年金を受給している方は条件に合わず、対象となりません。

条件は厳しいものの、お金の使いみちは「年金担保貸付事業」と比べると非常にゆるく、カードローンのような自由な使いみちにプラスして、事業性の資金としても利用することが出来ます。

また、どのような年金を受給しているかによって融資してもらえる限度額や適用される金利に大きく違いがあります。

項目 恩給または災害補償年金 共済年金または厚生年金
融資の限度額 一人につき250万円まで 一人につき250万円まで
限度額の条件 年額の3年分以内 年額の2.4年分以内
※生活資金なら100万円以内
金利 年0.45% 年1.95%

「年金担保貸付事業」もややこしいですが、こちらもたいがいややこしいですね。自分はどのくらいお金を借りることが出来るのかなど、たくさんの疑問が出てくると思いますので、全国にある「日本政策金融公庫」の支店窓口にて相談をしてみてください。こちらで申し込みも可能です。

意外と選択肢が広い年金受給者の借り入れ。最適なものを選んで

年金を受給している場合はほとんどカードローンなどの借り入れが利用できない…と思っていた方も多かったのではないでしょうか。

しかしながら意外と選択肢は広く、年齢など気をつけなければいけない部分もありますが、利用しようと思って出来ないことはないんですよね。

とはいえ、年齢も65歳を過ぎてしまうと(年齢は関係ありませんが…)、安易な借り入れはなかなか出来ません。銀行系のカードローンや「シルバーきゃっする」は消費者金融に比べて金利が低いものの、それでも14%程度はあります。

金利の面でいうと公的融資を利用するのが一番ベストではあるのですが、すぐに融資してもらえない可能性も十分にありますので、絶対に公的融資がいいとも言えないのが難しいところです。

自分がどのような目的でお金が必要で、かつどこで借りるのが最適なのか…を考える必要が出てくるでしょう。

正解を導き出すのは非常に難しい問題ですが、わからないことや知りたいことはカードローンなら電話をすればオペレーターが答えてくれますし、公的融資であれば専門の方が相談に乗ってくれます。

時間がかかるかもしれませんが、後悔のないように自分に最適なものを選びましょう。

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