どうしても急にお金が必要になった時、私達が気軽に利用できる金融サービスが「カードローン」です。カードローン会社は大きく分けて銀行・証券会社・消費者金融の3つに分かれています。
この中で、一番利用しやすいのが消費者金融が提供しているカードローンです。特に、大手の消費者金融のカードローンは利用者が多く、その評判やカードローン商品そのものの情報を集めやすいので、初めて利用する際に有力な候補になります。
今回は、今まで一度のお金を借りたことがないという人がカードローン会社を選ぶ際に知っておくといいことを紹介・解説していきます。
カードローンという言葉は、比較的最近出来たものです。少し前までは、「サラ金」と呼ばれていました。カードローンという名称のとおり、契約が完了した際に、キャッシュカードもようなものが発行され、それをATMに入れることで、審査で許可された限度額までのお金を引き出すことができるようになります。
最近のカードローンは、ATMであれば大体どこであっても、カードローンのカードを利用することが出来ます。カードを入れて、引き出しや返済を選択し、暗証番号を入力すれば手続きができるという簡易性も、カードローンが人気になった理由の1つです。
カードローンはそのカードで借入も返済も両方行います。つまり、カードを紛失してしまうと、借り入れも返済もできなくなってしまい、最悪の場合、第三者に拾われて勝手にお金を引き出されてしまう可能性もあります。
もちろん、そうした自体を防ぐために、暗証番号を設定することが出来ます。しかし、カードがすべての手続の鍵であることは変わりありませんので、絶対にカードを無くさないようにしましょう。
何かのトラブルで、カードローンをなくしてしまったという自体になることも避けられません。もしそうなってしまったら、直ちに2つのことをしなくてはいけません。この2つのことをするだけで、実質以上の被害を受ける可能性を大きく減らせます。
カードローンの暗証番号は、通常4桁の数字の組み合わせです。この系統のパスワードは専門家の解析が容易で、すぐに突破される可能性が高いので、「暗証番号があるから失くしても平気」とは絶対に考えないでください。
さらに、カードを紛失している間にも、借り入れしたお金の金利はずっと発生しています。紛失したカードの機能を停止しても、借入をしている状態が続いている以上、借金はその間も膨れ上がっているのです。
可及的速やかに次のカードを作らなくてはいけません。カードを再発行して貰う必要があります。再発行について知っておくべきなのは、再発行には別料金がかかること、再発行には一定の期間を要すること、再発行したあとに紛失したカードが見つかってもそのカードは使えないことです。
さて、カードローンを使う上で重要な注意事項を知ってもらったところで、実際にカードローン会社を選択することになります。今回は、消費者金融に利用先を絞って考えていきます。消費者金融はカードローン業界で中で審査が最も緩く、かつ利用者人口が多いので情報収集が容易であるためです。
初めて利用する場合は、経験が浅いので、すぐに自分に合った利用先を選ぶことが出来ません。そうした時に、自分と同じような目的や自分と同じような希望借り入れ額を持つ人の情報があると、判断の参考にすることが出来ます。
消費者金融はそうした情報に事欠かず、しかも体験談がインターネット上に散見されるため、どの消費者金融が自分が最も効果的に活用できるか判断しやすいのです。
自分の希望と同じような人が利用した際の体験談は、実際の借入のシミュレーションとして利用出来るだけでなく、借り入れに不慣れな人にとっては、「借り入れから返済までのマニュアル」のような役目を持っています。
例えば、収入が200万円の人が、カードローン会社で500万円借りたいと希望したとしましょう。はっきり言って、この人にお金を貸してもいいと考える消費者金融はどこにもありません。
逆に、収入が1000万円の人が、カードローン会社で100万円借りたいと希望した場合、その消費者金融でも審査に通ることでしょう。ですが、高収入の人は、そもそも小さな借り入れ自体しないので、例に出したようなケースになることがなく、このような人は殆どいないと考えていいでしょう。
当たり前のことですが、実はこれこそが、カードローンなどの借り入れの本質なのです。お金を借りるのは、その人がいま保持している資金力では足りない事態になっているためです。貸金業者もそれは承知していて、契約者の自身の返済能力(年収)をどの程度超えて借り入れを希望するのかを見極めているのです。
簡単にいえば、借り入れ契約者の収入と、借り入れの希望額の大きさが釣り合っているかどうかで審査をしているのです。そして、その審査の基準が最も緩いのが消費者金融なのです。
ここからは、候補が決まって実際に借り入れ契約に入る場面から先の解説です。カードローンの借り入れというのは、その時点で必要な最低限の金額をこまめに借りていくのがセオリーになります。
例えば、3日後に5万円必要で、10日後に10万円必要で、1ヶ月後に5万円必要な場合を考えてみましょう。カードローンをよく知らない人がやってしまうのは、3日後にこれから必要な分を全て合わせた20万円をまとめて借りてしまう方法です。
金利というのは、一日単位で発生します。つまり、借りている金額に「遊び(使わずに寝かせているお金)」の期間を作っては、その分損をしてしまうのです。例で言えば、3日後に必要なのは5万円だけであり、残りの15万円は「借り過ぎ」なのです。
借入で重要な事は、言ってしまえば必要な時に必要な分だけという単純なことです。しかし、本当に重要なのは、借入よりも返済にあります。返済も簡単に言ってしまえば、できるだけ早く全額を返済したほうが得だということに過ぎません。
返済で大変なのは、現状返済するための資金が用意できない時に、その借金をどう扱うべきかということです。まとまった資金が用意できるまで放置しておくべきか、無理にでもお金を捻出し、少しずつ返済していくべきかということです。
返済過程で一番してはいけないのは、「返済資金を得るためにその場しのぎで別の借り入れをすること」です。これだけは、どんなに苦しくても決してやってはいけないことです。厳密には禁止されていないのですが、この方法をやっても借金は減るどころか、現状以上に悪化します。
借金を返済する上で重要なのは、生活に支障をきたさない範囲で可能なかぎり余剰資金を返済に回すことが出来るかどうかです。あくまで「生活に支障をきたさない」ことであり、「生活水準を落とさない」ことではありません。迅速に借金を完済するためには、ある程度の生活水準の引き下げは覚悟した方がいいでしょう。
最後に、カードローンを利用するにあたって、法律でしてはいけないと禁止されていることや、それを破ってしまった時のペナルティ(罰則)について知っておきましょう。
契約の大原則として、嘘の情報を相手に伝えるのは厳禁です。例えば、年収の額を水増ししたり、嘘の勤務先を申込書に記入した利、勤続年数を事実より多く記載するような場合です。
これが過失(わざとではなく書き間違い)である場合は、自己申告をした後、修正後改めて再審査を受けることが出来ますが、故意(自分に有利になるようわざと記載した)場合は、詐欺罪または公文書偽造によって罰金または厳重注意(悪質な場合は執行猶予付き懲役)に処される可能性があります。
返済には約定日というものが定められています。これはその月に最低限返済すべき金額をその日までに支払うというもので、通常その金額は借り入れしている債務残高に比例して設定されます。その金額は事前に契約時に説明されるのですが、その金額を約定日までに返済しないと「延滞」となります。
延滞をすると「遅延損害金」という罰則が発動し、金利とは別に、借り入れしている金額に応じた追加料金を取られます。例えるならレンタルビデオ屋の延滞料金のようなものです。これも契約書に記載されているので、必ずその割合を確認しておきましょう。
延滞には厳密には2種類あり、返済をしたが約定日の指定返済金額に届かなかったケースと、返済を怠り全く返せていないケースがあります。特に後者は「滞納」と言われ、より厳しいペナルティを課されます。具体的には、契約の打ち切り、信用情報機関に滞納の記載されるなどです。
契約違反のペナルティは、どれも深刻なものが多いので、必ず最低限の返済は守るようにし、契約申し込みの際は本当のことだけを記入するようにしましょう。
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